基本情報
内容詳細
大戦中の技術開発研究は、二十代〜三十代の若き技術者たちが担っていた。情報遮断と材料不足の厳しい状況下で多くの成果を上げるが、敗戦によって開発の断念を余儀なくされる。しかし、彼らは渾身の力を込めて立ち上がり、新しい産業に技術を転用させ、日本を技術大国へと導いた。零戦の設計主務者である堀越二郎、新幹線の生みの親・島秀雄、ホンダF1の中村良夫など、昭和を代表する技術者六人の不屈の物語。現在の日本の基盤を支えた、若くも一流の技術者であった彼らの哲学と情熱の軌跡をたどる。
目次 : 第1章 三菱零戦設計チームの敗戦―堀越二郎・曾根嘉年の敗戦(大地震による工場機能停止/ 次第に敗戦を覚悟 ほか)/ 第2章 新幹線のスタートは爆撃下の疎開先から―島秀雄の敗戦(日本を代表する工業製品「シンカンセン」/ 学者のようなエンジニア ほか)/ 第3章 戦犯工場の「ドクター合理化」―真藤恒の敗戦(「革命の志士」の電電改革/ 表芸だけではやっていけない ほか)/ 第4章 なぜ日本の「電探」開発は遅れたのか―緒方研二の敗戦(日本はなぜ太平洋戦争に敗れたのか/ 戦後家電メーカーを支えた人々 ほか)/ 第5章 翼をもぎとられた戦後―中村良夫の敗戦(日本のF1ブーム/ ダンディな元技術屋 ほか)
【著者紹介】
前間孝則 : ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。退社後、日本の近現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
前間孝則
ノンフィクション作家。1946年生まれ。石川島播磨重工の航空宇宙事業本部技術開発事業部でジェットエンジンの設計に20余年従事。退職後、日本の近現代の産業・技術・文化史の執筆に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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