ネバーランドといえばハッピーなイメージなんですが、連載当初は怒涛の展開に驚かされっぱなしでした！！登場人物の表情などがうまく表現されていて絵のタッチも好みです。

胎児のころからの記憶があり、ハウスの秘密を昔から知っていたレイ…自身も含め行き着く末路を知っていて家族を送り出し続けていた苦悩は想像を絶します。 また、ノーマンも脱走への有力な情報を残し出荷されてしまいました。 お互いにお互いを大切に想いあってる3人の絆をすごく感じる巻でした。

天使のように可愛いフィルが大活躍ですね。まだ、幼いのによく周りを観察・考察しておまけに聞き分けが良い賢い子です。 そして、イザベラの過去の回想シーンで驚きの真実が…今まで敵だったママが最終的に『行ってらっしゃい 気をつけてね 願わくば その先に光がありますように』と子供たちを送り出すシーンではちゃんと愛情を注いで育てていたことが伝わり泣けました。 まだまだ、続く頭脳戦が楽しみです。

追手のピンチから子供たちは、ソンジュとムジカという人間を食べない鬼に助けられます。そして、今後のために生きる術を教えてもらいます。 でも、ソンジュは人間を食べたい様子…まだ、敵なのか味方なのかわからないですね。 また、ギルダがエマにキレる・普段は冷静なレイが年下たちに叱られオドオドする貴重なシーンも印象的でした。今後の話の展開も楽しみです。

やっとシェルターに到着して喜ぶ子供たちだったがそこにはミネルヴァさんの姿はなく13年前に農園を脱出してきたという謎の男がいました。 そして、子供たちをシェルターから追い出そうと男はエマに拳銃を突きつけます。その状況でエマのとった反撃の方法に思わず笑ってしまいましたね。 またその後、子供たちの男の扱いが上手いことｗ長旅の中で純粋だった子供たちが笑顔で脅しの言葉を吐き、武力行使をしようとするなどレイ化が進んでいるような気がしますが可愛いので許します(笑) 次巻も楽しみです。

心理戦が面白いです。まさかあの子が内部スパイ…でも、それにもちゃんと理由があって巧妙な騙しあいで読み手さえも疑心暗鬼になりそうですが早く続きが読みたくなって仕方ない作品です。

ママの座を狙うクローネが味方につき、脱走作戦に進展があると思いきやグランマとイザベラにより消されてしまいました。そして、ノーマンの出荷がここにきて決定…ショックでしたが、これも後々のストーリーへの伏線なのでは?と思っています。早く続きが読みたくて仕方ないです。

グレイス=フィールドハウスで新しい家族を楽しみに待つ個性豊かな子供たちの日常物語と思いきや意外な展開で驚きました。家族と共に生き残るためママと頭脳・心理戦を繰り広げるノーマン・エマですがこの後の展開が楽しみです。

シャネルとのコラボ短編が収録されているのですが、どれも面白かったです。個人的には「Corneille noir -カラス-」が一番好きでした。シャネルに特に興味がなくても楽しめると思います。

原作者の白井カイウ先生と作画の出水ぽすか先生、2人のめぐり逢いにより生まれた、生きることを考えさせられるとても深い作品です。イラストとしても魅力的で物語の世界観をより一層引き立てています。子供たちに幸福な未来が訪れることを願い読みました。