いじめの構造 なぜ人が怪物になるのか 講談社現代新書

内藤朝雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062879842
ISBN 10 : 4062879840
フォーマット
出版社
発行年月
2009年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,265p

内容詳細

学校や社会からこの苦しみが消えない理由とは?
<いじめ研究>の第一人者による決定版!


逃げ出すことのできない恐怖と絶望と悪意の世界=いじめはなぜ蔓延するのか?画期的理論をうちたて注目される〈いじめ研究〉の第一人者が、学校でのいじめ問題の本質を平易に語る。


第1章 「自分たちなり」の小社会
第2章 いじめの秩序のメカニズム
第3章 「癒し」としてのいじめ
第4章 利害と全能の政治空間
第5章 学校制度がおよぼす効果
第6章 あらたな教育制度
第7章 中間集団全体主義




【著者紹介】
内藤朝雄 : 1962年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程を経て、明治大学文学部准教授。専門は社会学。初めての著作『いじめの社会理論』(柏書房)でいじめ発生のメカニズムを解明して注目を集め、『“いじめ学”の時代』(柏書房)では、自身の体験、“いじめ学”誕生までの軌跡を含めていじめ問題を論じ、読者の大きな共感を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • テンちゃん さん

    いじめは絶対に許せない(#`皿´)第6章で、いじめの起こらない環境の作り方を提案しているが、いじめの本質は自らが他人に責められない為に自分を強くみせようとする弱さだと私は思う((( ̄へ ̄井)弱さゆえ集団化し自らを強くみせようとしてあってはならないいじめの末に自殺者、暴力による殺人にまで発展していると考えるm(。≧Д≦。)m大事なことは1人子社会になり幼児期からの人との対応の仕方が弱くなっている(((^_^;)いじめ教育を真剣に考える時ι(`ロ´)ノ

  • どんぐり さん

    2013年に制定された「いじめ防止対策法」の前に出版された本(2009年刊行)。「いじめ」がどのように生まれるのか、学校という空間に“閉鎖的で特権化”されている「群生秩序」をモデル化(ミクロシステム、マクロシステムへの構造化)し説明している。ここでいう群生秩序は、「『いま・ここ』のノリを『みんな』で共に生きるかたちが、そのまま、畏怖の対象となり、是/非を分かつ規範の準拠になるタイプの秩序」のことである。自身の学校教育で受けた体験も反映されているのだろう、それを理論化している点がユニークである。→

  • みゃーこ さん

    社会学用語が多すぎる。単純な内容をわざわざ難しくするより万人に伝わるよう、内容そのままで西原理恵子さんあたりに翻訳してもらいたい。学校制度は狭い生活空間に人々を強制収容したうえで様々なかかわり合いを強要する。特に狭く生々しく閉じ込められた人間関係の場に生まれた権力は残酷な全能の筋書きの追求と「生き難い」権力の形を生む悪循環が起こりやすく集団心理、利害闘争の残酷な政治空間が生まれる。権力の図式とは利害図式から構成されており「損する」ぐらいならいじめは発生しない。

  • ま さん

    うーん難しかった(難しいと思わせるように書いてある気さえする)。学校という閉じた空間で、特に好き好んで集まってる訳じゃない集団の中では特有の理不尽な秩序が生じてしまうということか。かといって開かれた空間であればよいのかというと、フィルターバブルのように却って不寛容な世界が形成されてしまうような。「加害者の行動は、全能気分に貫かれながらも、徹頭徹尾利害計算にもとづいている」ので、警察(=開かれた秩序を取り締まる)を呼べば利害計算の値が変わってあっさり手を引くことも。「全能はずされ憤怒」など独自のワード多数。

  • コージー さん

    ★★★☆☆いじめの構造を明らかにした上で、教育制度の改革を提案した本。いじめとは、自らの不全感を補うために弱者をコントロールすることで全能感を得る行為である。また、利害関係を意識した行為であるため、自分にとって損になる行為であればすぐに手を引くと指摘している。なるほどである。学校を聖域化せず、いじめは暴力であるといった市民社会の倫理を導入することで、いじめは無力化できるという主張には賛成である。ただこの本で残念なのは、わざと小難しく書かれていること、エビデンスが乏しいこと、解決策が大枠過ぎるところである。

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