第三阿房列車 新潮文庫

内田百間

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101356358
ISBN 10 : 4101356351
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,293p

内容詳細

「長崎へ行こうと思う。行っても長崎に用触はないが、用事の有る無しに拘らず、どこかへ行くと云う事は、用事に似ている。だから気ぜわしない」。ヒマラヤ山系氏を共づれの、珍道中がまた始まった。途次、病を得た百〓@6BE1@(けん)先生は、舞聊をかこつあまり「なまけるには体力が必要である」という真理まで発見した。走行距離は総計約1万キロ。名作随筆「阿房列車」シリーズはついに完結を迎える。

目次 : 長崎の鴉―長崎阿房列車/ 房総鼻眼鏡―房総阿房列車/ 隧道の白百合―四国阿房列車/ 菅田庵の狐―松江阿房列車/ 時雨の清見潟―興津阿房列車/ 列車寝台の猿―不知火阿房列車

【著者紹介】
内田百〓@6BE1@ : 1889‐1971。本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サンタマリア さん

    高知旅行のお供として、高知旅行のエッセイを。と考えたけど、2ページくらいしか言及がなかった。まぁ面白かったからよしとしよう。病院に行っていざ熱を測ったら平熱だった時の感じとか頷けたし笑えた。

  • たち さん

    とうとう阿房列車も三両目となりましたね。百關謳カとヒマラヤ山系さんもだいぶお疲れなのか、調子が悪そうなシーンもあって心配しました。調子と言えば、今回訪れた銚子の外れの「犬吠岬」が、ある人々の事を呼ぶとは知りませんでした。そういうの、楽しいですね。私も立派な「犬吠岬」ですが…。

  • 佐島楓 さん

    四国への旅で体調を崩す百關謳カを、とても心配してしまった。こうして原稿が残っていることからも大丈夫なのはわかるはずなのに、どうやら阿房な旅を一緒にしている気分になったらしい。ときどき漱石のことを思い出してしんみりしたり、美しい景色を見たり。単なる阿房な旅ではないことは、読者なら皆知っているだろう。

  • すーぱーじゅげむ さん

    阿房列車、終点まで到着です。鈍行で行くつもりが面白くて快速になってしまいました。大げさな行動や写真から、百關謳カがチャップリンに見えるときがあります。熱が出たとき「同じく苦しいなら、高くて苦しい方がそれに堪える張り合いがある」そうそう! そして、体重を測るときに着衣だったので、帰ってから服とポケットの中身と靴と眼鏡を棒秤で量って引くところが可愛いです。ポケットの中身すごく重いよこの人きっと。

  • 澤水月 さん

    少し倦み見せつつ狐や猿怪シームレスに登場させ幻惑。第一から5年、「なんにも用事がないけれど、汽車に乗」る純粋鉄道旅が、途中でも到着先でも何樫・垂逸(何某、誰それ=関係者)に止まらずその上司の庭自慢や最もしたくない筈の名所観光に駆り出され当初意義阻まれる(ちくま文庫阿房列車には第三未収録。その方がイイ読後感だがこの余りノらない感じでも仕上げが見事)。皇后が“気の狂った王様に会う”のを見物した大昔の記憶に「感慨は何年も経たねければ熟」さぬと自らシニカルな戦後10年。一等車減りゆく寂寥も。鉄道150年節目に読了

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内田百間

1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当

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