脳を通って私が生まれるとき

兼本浩祐

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784535984479
ISBN 10 : 4535984476
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
190p;20

内容詳細

こころとは私たちの脳のことなのか。言い換えるなら、私たちは過不足なく脳なのか。こう問うと、若い同僚からすぐに「では、いったい脳以外のどこにこころがあるというのですか」と反論されてしまう。私が脳にいないなんて、脳科学がこれほど進歩した世の中でなんて非常識な、と。しかし、私らしさという性質を考えてみると、社会の中で私がどんな位置どりをしているか、これまで過去に私はどんな行動をしてきたかなど、さまざまな側面があり、脳はそれぞれの側面に対して異なった濃淡をもって関与をしていると考えられる。これをすべて脳の作用の物理的関数だけで解き明かせるのか。クラゲ、赤ん坊、ミラーニューロン、てんかん、ヤスパース…心脳問題に精神科医が挑む。

目次 : 私は脳の中にいるのか/ 動物機械・ゾウリムシの確率的知覚/ 細胞が連なり、神経が生まれ、しかし脳はまだない/ 空気人形からガンダムへ、そして仮想中枢へ―身体イメージの歴史的変遷/ 私という現象は命がそうであるように閉鎖系なのか―オートポイエーシス論を通して考える/ 再入力による仮想中枢の明滅と表象―こころの始まり/ マシンは私になれるのか/ ミラーニューロンが起こす動作は誰の意図か/ 閉じる言葉、開かれた言葉/ 死を超えてあるいはいくばくか残るかもしれない私のこと〔ほか〕

【著者紹介】
兼本浩祐 : 愛知医科大学医学部精神科学講座教授。1957年島根県松江市生まれ。1982年京都大学医学部卒業。2001年より現職。専門は精神病理学、神経心理学、臨床てんかん学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • YO))) さん

    『つまりは、私という現象の連続性は、決して私という現象の側から能動的に生起するものではなく、他者によって承認され確定される表象の一貫性の圧力を被ることで受動的に形成されるものなのではないか』 『私という像は…被り続けるなかで形を成すものであり、そうしたさまざまの私の外に存在するものの残響であるともいえる』 取分け、『私とかかわり亡くなった人たちが私の中に残滓としてでも生きているということに脳的なリアリティがいくぶんでもあるのかどうか』は良い問いかけだと思いました。

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