日本転覆テロの怖すぎる手口 スリーパー・セルからローンウルフまで PHP新書

兵頭二十八

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569841281
ISBN 10 : 4569841287
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
188p;18

内容詳細

対象国に潜伏して破壊工作を画策するスリーパー・セル。さらに同時多発型からローンウルフ(一匹狼)型へと、テロはどんどん進化している。反日勢力が、東京五輪をめがけて破壊工作を計画することも容易だろう。隠微な放射能や意表をつく化学物質、大小の外来病原生物などを駆使して、社会の相互不信や利害対立をかきたて、不安定化させようと謀る「黴菌(ばいきん)型」のテロ。最新破壊技術を用い、スタジアムや空港、トンネル内で死傷者やパニックを発生させ、国家麻痺と信用低落を狙う「花火型」のテロ。「それ」が起きる前に何を準備すべきか?一読震撼の対策書。

目次 : 第1章 「テロ」はいかに進化しているのか―気づかれずに埋伏し、突如火を噴く(コーディネイトされた大規模テロは下火に/ 「9・11」の恐怖は、むしろ事件後に強く意識された ほか)/ 第2章 北朝鮮は何を狙っているのか―日本周辺勢力の動機と行動原理(日本で「共産ゲリラ」が猛威を振るった時代/ 「テロ土壌」は地域ごとに差異があって当然 ほか)/ 第3章 シミュレーション「日本転覆」―破壊工作の「可能性」を読み抜く(深く静かに侵食する「黴菌型テロ」/ 「ローンウルフ」による黴菌型と花火型の中間型テロ ほか)/ 第4章 「難民」がもたらす危機―今からどのように備えるべきか(「三八度線の壁」の崩壊で何が起こるか/ 難民収容所はチャーター船が理想的 ほか)

【著者紹介】
兵頭二十八 : 1960年、長野市生まれ。作家、評論家。陸上自衛隊北部方面隊に2年間勤務した後、1984年、神奈川大学外国語学部英語英文科に入学。在学中に江藤淳(当時、東京工業大学教授)の知遇を得る。1988年、江藤の勧めで東京工業大学大学院理工学研究科社会工学専攻博士前期課程に入学。1990年、同大学院修了、修士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • roatsu さん

    著者があとがきで述べている様に、凡そテロや国家への破壊工作に対し危機感が欠如した日本人への良き予防接種となる一冊。読んで損はない。スリーパー・セルという単語の定義と由来から始まり、欧米とアジアでの事例から辿るテロ戦術の進化の解説など有益な情報を得ることができる。最も力を入れて読むべきは三章の日本に対する破壊工作の可能性と四章の難民・流民がもたらす危機とそれへの対処法だろう。起こり得るという前提認識を欠き、安寧に馴れて思い上がって暮らす者だらけの社会が、悪意を持つ者にとって如何に容易にその意図を遂げ得る条件

  • kenitirokikuti さん

    テロの手口いろいろ。2017年に脱北した北朝鮮兵の血を検査したところ、炭疽菌に対する抗体が発見された。自然状態なら羊の皮から感染することがあるけれども/英国はナイフ犯罪の多さへの対策としてナイフ所持への罰を強化したところ、代替として酸をぶっかける攻撃が増えた。酸の所持への罰則が強まる見通しらしいが、さてさて…/サーモバリック(thermobaric)弾。平たくいうと、燃料気化爆弾の最近の言い方。かつては燃料を用いていたが、より高性能な専用火薬が開発されている。酸素もごっそり減り、まず耐えられない。

  • 六点 さん

    何時もながら、気合いの入った著者の警醒の書である。テロがアメリカ同時多発テロの頃の大人数による犯罪から、ローンウルフによる社会諸階層間の疑心暗鬼と対立を惹起させる犯罪に変わり、銃器爆弾を用いずにそれを破壊する行為は日本でも起こりうること。安価に社会の脆弱性を突く攻撃は幾らでも考えられると述べている。「個別の十一人」の時代が現実のものになったのだなあと言う他なし。しかも教唆する外国は周囲に多くある。妙な時代になったが、それでも備えは怠ってはならないのだ。

  • 古本虫がさまよう さん

    シミュレーションとして、こんなテロをやられたらこんなになる…といった指摘がなされている。 一番危ないのは新幹線かと思った。飛行機と違って、「途中下車」ができるから、飛行機爆破と違って「自爆」しなくても爆発物を簡単に設置できる。 兵頭氏も新幹線テロに言及。16両編成だと1323席ある。立ち客もいるような混雑時だとざっと2000人。数分ごとに発車する新幹線の乗客の手荷物検査をするのは困難…。そして、そんな車両に爆発物をセットして、トンネル内で爆発したりしたら、人員のみならず、路線の復旧はますます困難に…。

  • とろろ さん

    本書は「予防接種」である。とあとがきにある。個人的には、2018年にアプデされた『「新しい戦争」を日本はどう生き抜くか』かなあ。2001年上梓のそれには、今の日本は必死必殺テロの甲斐もない、という意味のことが書かれていた。進化するテロ戦術。テロリスト側が命かけなくても、命取らなくても、五輪控えた国にはいろいろされたら困ることあるんだなあとは思わされた。

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