嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 11 ××の彼方は愛 電撃文庫

入間人間

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048929486
ISBN 10 : 4048929488
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
,  
追加情報
:
243p;15

内容詳細

【入間人間デビュー10周年特別作品】
あの「みーくん」と「まーちゃん」のその後と彼らの子供たちの運命が描かれる――。

あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。
姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬鹿」
妹は姉をこう評します。「よくできた姉様」
姉の方は父親によく似ています。「勘弁して」
妹の方は笑うと母親に瓜二つです。「あっはっは」
いつの頃からか、妹の存在を認識できなくなった姉。
悪党を探して殺すために金属バットを持ち歩く妹。
両親とそっくりで、嘘つきで壊れた二人。
歪んだ双子の姉妹の、交わらない日常。
そんな彼女たちが住む町で起きた連続殺人事件。
そして、双子の姉は言いました。
「うちの妹が犯人よ」と。
――ねえ、まーちゃん。今度は僕たちの子供の話だってさ。

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読書メーターレビュー

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  • ゼロ さん

    終わりの続きは現実。あのみーまーの続きです。二人は歪んだ幸せを手に入れ、可愛い姉妹・あゆとまいを育むことになりました。入間人間10周年特別作品だけあって、一人称や時系列や事件をミスリードさせるような構成となっており、大変読みにくいです。四章「sister」にて全貌が明らかになりましたが、胸糞悪い現実が待っておりました。みーくんとまーちゃんの娘である姉・あゆは、誘拐犯に強姦され、やむ得なく出産し、事件を忘れるために妹を含めた現実を正しく認識できずに生きている。一度壊れたものはどうやっても直らない。そんな物語

  • スズ さん

    聡明だが妹の姿が透明に映って視認出来ない姉の枝瀬あゆ、とある悪人を殴り殺すために金属バット片手に街を徘徊する妹の枝瀬まい、これはみーくんとまーちゃんの娘達が織りなす狂気の物語。父親譲りの下手な嘘をつきながらもお馬鹿な妹を想って見えない妹を探すあゆ、母親譲りの感情任せの行動力を発揮して、大好きな姉様に酷い事をした犯人を殺してやると張り切るまい、姉妹同士想い合っているのに中々出会えない姿にもどかしさを覚えながらも、入間先生特有の猟奇的な作風が物語の恐怖感と緊張感を高めていて、懐かしいみーまーの世界に浸れました

  • まりも さん

    みーまーその後の話。みーくんとまーちゃんの双子の姉妹が主人公となる物語。あー、このなんとも微妙な読後感。久々に入間作品読んだけど、そういえばこういう作家さんだったなぁ。不安定で不明瞭で曖昧、故にモヤモヤ感は残るけど、10周年記念にこれを持ってくることも含めて入間らしい物語だったと思う。マイルド入間には出せない苦味ですよね。いや、ほんと独特な作家さんやわ。

  • さばかん さん

    分っかんないなー。分っかんない。     全然分からない。ちっとも分からない。    誰が可愛くて誰が可愛いのか。    誰が悲しくて誰が哀しいのか。    誰が幸せで誰が不幸せなのか。    誰が嘘つきで誰が壊れているのか。    これだけ固有名詞が出ない小説も珍しかろう。

  • ℳℯ さん

    ★★★★★ 最ッ高。何が最高かというと、胸糞の悪さが最高だった。読了そして再読後、一巻以来の衝撃を受けた。なんだこれは。みーまーはそれほど胸糞系ではないと思っていたのに(長瀬透のことを除き)、娘たちの話になってこれだとは。まーちゃんは娘に関しても無頓着な様子なので特になんとも思わないだろうが、項垂れるみーくんが悲しすぎる。折角十巻でハッピーエンドを迎えられたのに、これじゃあバッドエンドだ。後気味の悪さが余韻として今でも残っている。でも相変わらず叙述トリックは最高だったので無論の星5。入間人間先生鬼畜だ。

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人物・団体紹介

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入間人間

1986年生まれ。2007年6月、作家デビュー。公式サイト『入間の間』にて、ここでしか読めない小説など公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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