近鉄魂とはなんだったのか? 最後の選手会長・礒部公一と探る

元永知宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087880304
ISBN 10 : 4087880303
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;19

内容詳細

2004年11月の球団消滅からちょうど15年。個性あふれる球団「近鉄バファローズ」の真実に迫る。

「私の愛した近鉄は、ただ単にメチャクチャで破天荒な球団だったわけではなく、恐ろしいほどの練習量を誇り、先輩を敬い、伝統を大切にし、同僚を尊重する、今思えば理想的な球団だったのかもしれません。元永氏との取材を通じて、もう一度あの時代を振り返ることができたのは、私の野球人生でも大変貴重な経験となりました。かつての近鉄ファンはもちろん、今の“12球団”のプロ野球を愛するすべての方にも、あのときの歴史を改めて知ってほしいです」(礒部公一)

最後の選手会長として球団合併問題やストライキ問題に奔走した礒部公一。彼とともに、梨田昌孝、栗橋茂、金村義明、ラルフ・ブライアント、水口栄二、岩隈久志ら近鉄に在籍した監督・選手に加え、最後の球団代表だった足高圭亮や、いまも近鉄バファローズを愛し続ける熱烈なファンなど、多数の関係者に徹底取材。近鉄バファローズの歴史をトピックごとに伝える9つの「表」章と、今回深く取材した選手ら近鉄関係者、個人の想いに迫った9つの「裏」章が交互に展開していく、まさに野球のような「表・裏」構成のプロ野球ノンフィクション。

「僕は西本幸雄の分身みたいな感じで“近鉄バファローズ”の血が入っている」(梨田昌孝)
「近鉄というチームは、私にとってすべて。人生の中で大きな意味を持っている」(ラルフ・ブライアント)
「できる限り長く野球を続けたい。近鉄の選手だった誇りを持ってプレイしていくつもりです」(岩隈久志)

プロローグ 本当に故郷がなくなった球団
1回表 「お荷物球団」を優勝に導いた西本幸雄 1回裏 梨田昌孝の近鉄魂
2回表 近鉄から見た「江夏の21球」 2回裏 栗橋茂の近鉄魂
3回表 仰木彬と「10・19決戦」 3回裏 金村義明の近鉄魂
4回表 野茂英雄の出現、そして…… 4回裏 ラルフ・ブライアントの近鉄魂
5回表 「球団を見返すために」という選手も増えた迷走期 5回裏 水口栄二の近鉄魂
6回表 球史に残る劇的な“最後”のリーグ優勝 6回裏 浅川悟の近鉄魂
7回表 近鉄最後の監督、梨田昌孝のチーム作りの哲学 7回裏 岩隈久志の近鉄魂
8回表 合併交渉、ストライキをめぐるそれぞれの想い 8回裏 足高圭亮の近鉄魂
9回表 最後の大阪ドームもサヨナラ勝ち。すべての背番号は永久欠番に 9回裏 礒部公一の近鉄魂
エピローグ そして、近鉄魂とはなんだったのか?

元永知宏 もとなが・ともひろ
1968年、愛媛県生まれ。立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに。『期待はずれのドラフト1位――逆境からのそれぞれのリベンジ』(岩波書店)、『『敗者復活 地獄をみたドラフト1位、第二の人生』(河出書房新社)、『荒木大輔のいた1980年の甲子園』(集英社)、など著書多数。

【著者紹介】
元永知宏 : 1968年生まれ、愛媛県出身。立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • ドリル さん

    子供の頃、トリコロールカラーの帽子にスゴく憧れて近鉄ファンデビューした。その頃からの球団エピソードや選手にスポットをあてて描かれている。もちろん、懐かしみながら楽しく読むことが出来た。OBのインタピユーも多く掲載されているのも良かった。こういうスポーツ系のノンフィクションは大好きである。近鉄バファローズがなくなってから、はや15年。強い時も弱い時もずっと近鉄バファローズと共に生きた。球界再編問題が今となっては野球界発展に少しでも貢献したのであれば、近鉄バファローズファンとしても浮かばれる。(★★★)

  • のりすけ さん

    近鉄が大好きでした。近鉄がなくなったとき、私の野球ファン人生も終焉を迎えました。今ならパワハラモラハラブラックの最有力候補なんでしょうね。それより「ロッカールームにG出るからいやや」言うて逃げて帰った助っ人。おめーのことは死ぬまで忘れへんからな。

  • Eiki Natori さん

    近鉄について語られた本が多く、金村など選手が面白おかしく話すので語られ尽くした感があるがこの本も面白い。阪急同様、西本監督がチームを変えたのは間違いなく、その魂は関口、岡本、仰木と受け継がれ、鈴木がダメにしたが、佐々木、梨田と最後まで続いた。フロントはダメダメで主力から見切りつけられたが、中村や磯部や岩隈ら若い世代が受け継いで優勝を果たした。阪急近鉄を支えた猛練習も、合併したオリックスは練習しない仲良し球団と揶揄されるとは皮肉。でも投手を見る限り復活は近い。西本さんは近鉄最後の日にドームにいたとは。

  • ゆかっぴ さん

    近鉄沿線に住み、通学、通勤と近鉄電車に何年も乗ってファンになっていました。結婚して大阪に住みドームに家族で応援に行ったこともありました。高校の修学旅行で広島に行ったとき日本シリーズ中で大勢の広島ファンの中こっそり近鉄を応援したことも。いろんな時代を思い出し懐かしく思うと同時に寂しさいっぱいです。

  • 鈴木貴博 さん

    最下位の常連チームが西本幸雄監督に鍛えられてようやく目覚め、強豪の一角となるとともに江夏の21球、10.19、10.12、代打満塁逆転サヨナラ優勝決定本塁打等の記憶に残るドラマを作りつつ、遂に日本シリーズで勝てないまま消滅した。近鉄球団の激動の各時代を代表する選手・指導者等に取材しそれぞれの近鉄魂を探り、現在の視点から歴史を振り返り、哀惜する。著書は西本氏の生前に取材し、「パ・リーグを生きた男 悲運の闘将・西本幸雄」(ぴあ)の出版に関わっていたとのこと。この本も各登場人物から西本氏への思いがあふれる。

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