倉橋由美子 レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

3件
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  • 滑稽なまでに“思想”を妄信するQが、Q以上に滑稽で...

    投稿日:2009/05/12

    滑稽なまでに“思想”を妄信するQが、Q以上に滑稽でグロテスクな生物が生息する“社会”を旅する冒険談(笑)。雑然とした想念の砂漠を突き進むQの姿は、「ヒト」という生物と「ヒトの棲む社会」の虚無と悲哀を浮かび上がらせる。デビュー作『パルタイ』では記号に過ぎなかった“Q”が、本作では生命感をもって描かれている。重層的に解釈が可能な、読み応えのある長編。

    M さん

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  • 醜悪な犯罪を耽美的・情緒的な美しい筆致で描いている...

    投稿日:2009/05/12

    醜悪な犯罪を耽美的・情緒的な美しい筆致で描いている。倉橋由美子の静謐でみずみずしい女性性が発揮された異色作。どんなにグロテスクで忌まわしい行為も「聖」なるものに変換してしまう“聖少女”を創出することで、小説そのものを“聖”なるものにしようと試みた孤高の作品。だが、小説自体はわかりやすく、純文学としても少女小説としても楽しめる。倉橋由美子の作品にしては珍しく大衆性があり、マニア以外にもとっつきやすい作品だ。

    M さん

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  • 感情をそぎ落とし、人間の本質のみを見つめて描いた倉...

    投稿日:2009/05/12

    感情をそぎ落とし、人間の本質のみを見つめて描いた倉橋由美子の文壇デビュー作「パルタイ」。日本文学にありがちな「情緒」をぎりぎりまで排除することで「本質」を浮かび上がらせようとした意欲作。当時としては新しい発想で書かれた珠玉の短編小説だ。今読むと、多少稚拙な部分も目に付くが、作品に内包されたどす黒い批判精神は、今も辛らつに時代を斬り続けている。

    M さん

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