やまない雨はない 妻の死、うつ病、それから… 文春文庫

倉嶋厚著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167656966
ISBN 10 : 4167656965
フォーマット
出版社
発行年月
2004年02月
日本
追加情報
:
16cm,236p

内容詳細

「小春日和のような穏やかな暮らしを一変させた妻の入院、そしてあまりに唐突な末期ガン宣告。それは私にとって、すさまじい木枯らしの日々の始まりでした」。長年連れ添った妻の急逝により茫然自失、自殺を試みついに精神科に入院、ようやく回復するまでの嵐の日々を、元NHKお天気ニュースキャスターが率直に綴る。

目次 : プロローグ 人生の小春日和/ 木枯らし(初めての木枯らし/ 二〇パーセントの日々 ほか)/ 妻と迎えたいくつもの季節(あの頃のふたり/ 子供のいない夫婦 ほか)/ 時雨(不安と絶望/ 後悔と罪の意識 ほか)/ エピローグ そしてまた、小春日和(降りやまない雨はない/ 人生は展開するもの)

【著者紹介】
倉嶋厚著 : 1924年、長野市生れ。49年、気象庁に入り、札幌気象台予報課長、鹿児島気象台長などを歴任。84年、気象庁定年退職後、NHK解説委員として「ニュースセンター9時」「NHKモーニングワイド」などで気象キャスターを務める。フリーとなった92年から96年まで「NHKおはよう日本」で「倉嶋厚の季節の旅人」を担当し、現在フリーの気象キャスター、エッセイストとして活躍中。第一回国際気象フェスティバル(フランス)・ベストデザイン賞、日本放送協会・放送文化賞などを受賞。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    倉嶋厚さんは最愛の奥様を喪い、自分を責め続け強度のうつ病となる。自裁のぎりぎりの線までうつ病は進行。家事をお願いしていた水口さんの助けもあり入院し、徐々に回復に至った。私は離婚しているので、まず倉嶋さん夫婦の素晴らしい夫婦関係に感動した。相手に起こった良い出来事を自分のように喜ぶ姿に素朴に感動した。得難い間柄だと思う。それだけに、倉嶋厚さんを襲った衝撃は計り知れない。この作品では倉嶋厚さんは、うつ病は必ず治る病気と書いている。確かに波はある。それでも明日に絶望せず、今日を懸命に生きれば、それで良いと思う。

  • 佐島楓 さん

    奥様と死別され、うつ病を患ってしまわれた著者。立ち直るまでの日々がいかに苦しいものであったか、共感できた(簡単に共感できた、などと申し上げてはいけないが・・・)。心の支えを失ってしまわれた方のきつさであったり、自分ではどうしようもなかったことで苦しんだり、後悔したり。ただ、こう文章に著されることで救われ、またどなたかを救うことも、確実にあるのだろう。どんな状況にあっても、優しさだけはなくさずにいたい。

  • hiro-yo さん

    倉嶋さんは、かつて昔にNHKお天気キャスターとしてご活躍されていたことを記憶しています。 先日拝読した城山三郎さんの『そうか、もう君はいないのか』と同じく、ご本人の結婚から妻との別れ、そして晩年の姿が綴られています。ただ、妻との別れは、倉島さんは城山さん以上に辛い。 私が同じ立場になったら、私も倉嶋さんのように心にも深い傷を負いそうだ。 気象学者らしく、気持ちを天候に置き換えて表現されているところが特に印象に残った。

  • まさげ さん

     テレビのお天気コーナーでの丁寧なお天気解説、穏やかな季節のエッセイ。私生活ではこんな苦労されていたとは…。  つらい出来事が書かれていましたが、最後はいつもの倉嶋さんの穏やかな季節の便りでした。

  • mami さん

    NHKの気象予報士だった方の体験記。奥様を亡くされたあとにうつを発症。真面目真面目で生きてきたことが伝わるだけに、気持ちの持っていきようがなかったんだろう。身の回りのお世話をして下さる方に恵まれたことは幸運。

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倉嶋厚著

1924年長野県生まれ。気象庁主任予報官、鹿児島気象台長などを経て、NHK気象キャスターに。理学博士。2017年没

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