昭和史のかたち 岩波新書

保阪正康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004315650
ISBN 10 : 4004315654
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
186p;18

内容詳細

「昭和」とは、いかなる時代だったのか?なぜ、どのように、泥沼の戦争へと突き進んだのか?天皇、政治家・軍人、知識人、庶民らは、どう戦前・戦後を生き、時代を形づくったのか?遠くなりゆく「昭和」を、局面ごとの図形モデルを用い、大胆に解説。豊富な資料・実例を織り込み、現代に適用可能な歴史の教訓を考える。

目次 : 第1章 昭和史と三角錐―底面を成すアメリカと昭和天皇/ 第2章 昭和史と正方形―日本型ファシズムの原型/ 第3章 昭和史と直線―軍事主導体制と高度経済成長/ 第4章 昭和史と三角形の重心―天皇と統治権・統帥権/ 第5章 昭和史と三段跳び―テロリズムと暴力/ 第6章 昭和史と「球」、その内部―制御なき軍事独裁国家/ 第7章 昭和史と二つのS字曲線―オモテの言論、ウラの言論/ 第8章 昭和史と座標軸―軍人・兵士たちの戦史/ 第9章 昭和史と自然数―他国との友好関係/ 第10章 昭和史と平面座標―昭和天皇の戦争責任

【著者紹介】
保阪正康 : 1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こういち さん

    試験的な思考にて頭をほぐす。考えるに「昭和」とは、外装を整えた球体≠ェ、天皇というコアに向かって内向きのベクトルと外向きのベクトルとが拮抗して、ゴロゴロと転がる力を生み出しながら国際社会に飛び出し、いろんな障害物とぶつかり合った時代だと思う。時に相手を傷つかせ、時に自ら痛手を負い、歴史は決して立ち止まること無く時を刻んできた。この学問において、古人の知恵を大切にしながら同じ過ちを起因とした破壊や破滅に至らぬ術を学び、先を見通す見識と判断力を身に付けたいものだ。

  • CTC さん

    岩波新書、昨年10月の新刊。昭和史の重要な論点を、図形で表す事で視覚化し、整理できないか試みたもの。例えば…昭和初年の軍主導体制を、国民を囲む正方形で表し、四辺をそれぞれ@暴力A弾圧立法の制定と拡大解釈B情報の一元化C教育の国家主義化、とすると…感覚的にこれは息苦しくて堪らんなぁ、と感じられる寸法だ。 圧巻は昭和天皇の戦争責任を、横軸に法的・政治的・歴史的・道義的・社会的の各項、縦軸を開戦・継戦・敗戦・終戦・臣民の犠牲、に分類し表にする終章。昭和天皇自身はどう考えたかを考察し、著者自身の考えと併せ示す。

  • 浅香山三郎 さん

    保阪さんの膨大な昭和史に関する著作活動から、帰納的に昭和史を数学で例へてみる、といふ試み。さううまく図形的な理解ができるかしらといふ感じもしたが、内容は示唆に富む。第5章「昭和史と三段跳び」、第8章「昭和史と座標軸」、第9章「昭和史と自然数」がなかでも面白い。テロを賞賛する世論の形成と、テロを利用する軍人たち。2国間における交流チャンネルの枯渇化(これは日本を始め、各国の「国民」が内向的になるといふ方向で現在進行形で深刻化しつつある)。どの立場から証言するかといふ問題、にそれぞれ対応してゐる。

  • skunk_c さん

    研究者としてではなく、昭和の歴史をありのままにつかみ取った上で、咀嚼して伝えることを長く続けてきた著者が、その歴史を幾何学的に整理して見せた著。したがって本書は史実よりも解釈や位置付けが重視されている。そして当然のことだが、その昭和の焦点はやはり戦前・戦中となる。特に天皇の戦争責任を「座標」(というかマトリクス)で整理しながら、天皇自身がどう考えていたか、そして著者自身の評価を示したものは、その資料の読み込みも含め、多くの示唆に富む。また2国間の外交関係を素数・合成数で説明するのも面白い着眼だと思った。

  • たか さん

    昭和史を平面図形や空間図形に例えてあれこれ論評すると言う珍しいコンセプトの書籍です

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