池波正太郎「自前」の思想 集英社新書

佐高信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087206425
ISBN 10 : 4087206424
フォーマット
出版社
発行年月
2012年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
197p 18cm

内容詳細

二十三回忌を迎え、なぜ今なお池波正太郎が愛されるのか。そこには池波が描き、そして生きた、たとえ貧しくとも「世間」というセーフティネットが機能し、誰もが「自前」で生きていける社会に対する我々日本人の郷愁と憧憬があるのではないか。「ワーキングプア」「孤立死」「世代間格差」…社会が個人を分断し、突き放している今の日本。辛口評論家と江戸研究家の最強コンビが、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』など池波のヒット作はもちろん、池波自身の人生をも読み解きながら、これからの日本人に相応しい生き方を共に考える。

目次 : 序章 池波正太郎、愛される理由/ 第1章 仕事の流儀/ 第2章 遊びに磨かれて/ 第3章 家族の肖像/ 第4章 正義は誰のため?/ 第5章 江戸と東京のメンタリティ/ 終章 答えは池波正太郎にあり

【著者紹介】
佐高信 : 1945年山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家として活躍

田中優子 : 1952年横浜市生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授(近世文学)。同国際日本学インスティテュート(大学院)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シブ吉 さん

    池波正太郎さんを愛する、佐高信さんと田中優子さんの対談本。鬼平、剣客商売、梅安などのシリーズものや、エッセイなどなど、さまざまな池波作品を引用しながら展開する話に、「ウンウン」と納得したり、「ほう、そういう考え方があるのか」などと感じつつ読了。自分で稼いで、自分で使うという当たり前のことが「自前」である。その言葉にふと思い出す、むかし出張で行った雪の会津若松での事。生まれて初めて一人で入った居酒屋の、ビール1本とお通しと、つまみ2品で会計2000円の思い出。それもこれも、池波作品に刺激されてのことだった。

  • 雨巫女。@新潮部 さん

    《私‐図書館》池波作品が何故こんなに人々が、惹かれるのかよくわかる。しかし、池波ワールドは、深い。

  • kinkin さん

    遊びに磨かれた人、池波正太郎。キーワードは自分で稼いで自分で使うという当たり前のこと、「自前」。池波正太郎を読む意味。鬼平論もあり、 楽しめた。

  • s_n さん

    いつもと違うものにふれたくて読む。池波の著作に触れてないと何が何やらですが自前の概念は自立よりもずっと気持ちがいい。

  • coldsurgeon さん

    「自前」で生きることを、エッセイや対談で明らかにしていくことを目指した書。池波正太郎は読んだことはないが、時代小説を読む中で、視野の片隅にいつもいる作家だ。時代小説には、現代では見かけなくなった日本人の生き様があり、それを求めて読むのだが、実は自分がどう生きたらよいかの指針みたいのものを追い求めているのかもしれない。自前の思想にひょっとして集約されるのかもしれない。「活計(たつき)の糧」として自分で稼ぐこと、宿命を受け入れること、何かを捨てて飛び出そうとすること、今を見て判断すること、他人と比較しないこと

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佐高信

評論家。1945年山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て執筆活動に入る

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  • 作成者:望月ハルヒさん