神も仏もありませぬ ちくま文庫

佐野洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480424938
ISBN 10 : 4480424938
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
15cm,234p

内容詳細

呆けてしまった母の姿に、分からないからこその呆然とした実存そのものの不安と恐怖を感じ、癌になった愛猫フネの、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるみ、その静寂さの前に恥じる。生きるって何だろう。北軽井沢の春に、腹の底から踊り狂うように嬉しくなり、土に暮らす友と語りあう。いつ死んでもいい、でも今日でなくていい。

目次 : これはペテンか?/ ありがたい/ 今日でなくてもいい/ 虹を見ながら死ね/ 声は腹から出せ/ フツーに死ぬ/ そういう事か/ それは、それはね/ そうならいいけど/ 納屋、納屋/ フツーじゃない/ じゃ、どうする/ 何も知らなかった/ 山のデパートホソカワ/ 出来ます/ 他人のウサギ/ 謎の人物「ハヤシさん」/ 金で買う/ あとがきにかえて

【著者紹介】
佐野洋子 : 1938年北京に生れる。武蔵野美術大学デザイン科卒業後ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。絵本、童話、エッセイの分野で活躍。『100万回生きたねこ』、『わたしが妹だったとき』(新美南吉児童文学賞)、『わたしのぼうし』(講談社出版文化賞絵本賞)、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)など、ユニークで独特の魅力溢れる著書が多い。2003年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    『神も仏もありませぬ』(佐野洋子・著/ちくま文庫)を読了。 『100万回生きたねこ』では「死ねない」ということについて考えた。このエッセイでは「死に方」について考えさせられました。なるほど、どう生きるかを考えることはどう死ぬかを考えることにつながるのか。多くを語る必要はない。「いつ死んでもいい。でも今でなくていい」 この一言に尽きる。そろそろ私も「死に方」について考えるべき歳だ。

  • おいしゃん さん

    【小林秀雄賞作品】横浜での佐野洋子展を見て手に取る。軽井沢に隠居していたときの佐野洋子さんのエッセイ。文体が独特で、ちょっとおばさんっぽい。面白いかと言われると微妙だが、「50年百姓しても、収穫という経験は50回しかできない。だから百姓は難しい」など、興味深い部分も少しはあった。

  • ふう さん

    還暦を過ぎて感じたことや考えたことを綴ったエッセイ集。ちょっと乱暴に感じる表現の底に、繊細で真っ直ぐな人柄が感じられる作品です。同じく60代を生きる者として、共感できる部分がたくさんありました。体は老い、物忘れも多くなり、残り時間が少なくなってきていることを意識させられますが、作者の言うとおり『雪が降ると嬉しい時、私は自分が四歳だか九歳だか六十三だかに関知していない』自分もいます。画家の眼差しでしょうか。暮らしの中にふと見つけた美しい自然や光景を綴る文章がとても素直で、同じものを見ているように思えました。

  • おさむ さん

    なんだか死生観の本が続いてます。「100万回生きたネコ」で有名な佐野洋子さんのエッセー。老いと向き合う北軽井沢でのゆる〜い生活を淡々と描く。読みやすい文体ながら、味わい深いのは絵本作家のなせる技でしょうか。途中、あの長嶋有さんが登場したのには驚き。長嶋さんのお父さんがあとがきを書いてます。2004年の第3回小林秀雄賞受賞作。

  • yumiha さん

    ときどき読みたくなる佐野洋子エッセイ。いわゆる常識的なことも教訓的なことも全く言わず、本能(?)のまま物事を眺めぶち当たり、そこに率直ストレートな感慨が添えられるエッセイは私の好み。「たぶん身体(心)がわかったことをやっている」というニコニコ堂こと長嶋康郎氏の解説に深くうなずく。本書ではニコニコ堂の息子ユウ君が登場し、そのユウ君の『猛スピードで母は』(芥川賞)の表紙の絵を描いたという箇所で、長嶋有だ!と思い至る。確かに佐野洋子テイストの表紙だった。こんないきさつがあったのかと驚く。

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人物・団体紹介

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佐野洋子

絵本作家・エッセイスト。1938年中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。主な作品に『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『ねえとうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だっ

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