佐藤雅彦 (メディアクリエーター)

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指を置く

佐藤雅彦 (メディアクリエーター)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784568505603
ISBN 10 : 4568505607
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
200p;23

内容詳細

平面グラフィックの上に指が関与すると、どういうことが起きるか。
指を置くことで、解釈が変わる。

2月にgggにて開催された展覧会「指を置く」の作品に加え
佐藤さんの論考、対談記事、作品解説と英文を加えた書籍です。

200ページ(モノクロ112ページ、2C64ページ、4C24ページ) 日英併記

内容 イントロダクション
第1分類 空間を読み解く指先
第2分類 エネルギーを発動する指先 
第3分類 アニマの手触り 
作品解説(第1分類〜第3分類)
 「指を置く」の理論的な背景
第4分類 道具を読み解く指先
第5分類 図像の中の自分 
第6分類 虚に触れる 
作品解説(第4分類〜第6分類)
第7分類 因果性の捏造
第8分類 次元の混交 
第9分類 呪術性の生起 
作品解説(第7分類〜第9分類)
論考「指を置く」

Explorations
脳科学から見た「指を置く」
おわりに

【著者紹介】
佐藤雅彦 : 東京藝術大学大学院映像研究科教授/慶應義塾大学環境情報学部客員教授。独自の方法や考え方で、映像・アニメーション・グラフィックデザインの研究と開発をし、さらには脳科学と表現の研究など、分野を超えた活動を行っている。専門は、教育方法と表現方法。99年より開始した慶應大学佐藤雅彦研究室の「概念を重視した表現」や、研究室が番組に参画するNHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』が注目を集める。主な受賞に、朝日広告賞最高賞、ADC賞グランプリ、ACC賞グランプリ、1991年クリエイター・オブ・ザ・イヤー、毎日デザイン賞、日本賞総務大臣賞、ニューヨークADC賞金賞、日本数学会出版賞、D&AD賞、平成23年度芸術選奨、平成25年度紫綬褒章

齋藤達也 : 1979年生まれ。脳科学や認知科学における知覚や認知についての洞察から得られる発想に基づき、インタラクティブ作品、ライブパフォーマンス、プロダクトやアプリケーション、映像作品といったように、メディアを選ばない多岐にわたる表現を行っている。特に映像技術による身体感覚の拡張をテーマとした作品を多く制作している。慶應大学等で講師として教育活動にも従事。第9回L’Oreal主催「色の科学と芸術賞」銅賞、第12回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞、2006年Laval Virtualグランプリ等受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あじ さん

    自分を消し去る事で成立していたメディア(本書)に、指という自分の存在を置く事で、平面だった物が立体的に立ち上がったり、指先が磁石になったり電流を発したりするイマジネーションの像が結ばれる。指が介在した事で認識度が取り込まれ、それに至るまでの脳の辻褄合わせが愉快。だからこうなったのか、起承転結が指先から脳へ駆け巡る。◎ ←←←(i)のiの部分に指を置いてみて下さい。矢印が辿る思考と視覚の感覚が、少しは伝えられるかと思いまして。矢が的を射る感覚があったら、Let's try体感型の脳プレイ。

  • キジネコ さん

    傍観者である「私」が図版に「指を置く」事で図版が「私」を含む多重解釈へと変化する。違う言い方をすればideaがstoryに生き生きと変身し「私」の想像力の柔軟さを試す遊びが動き出す。指先の触覚と「私」の視覚の統合、空間情報処理の比喩的な表現が運動や思考の座標転換に大きな役割を果たした、と本書。ヒトが道具・思考を手のする前夜、指先の虚空と未来を繋ぐ一歩、座標転換を体験した瞬間、此の世界は回転の速度を速めた。左右の人差し指の間の10cmの図版、外側を結ぶ実線は世界を周回し円環は完成を「私」の手の中で待つ。

  • booklight さん

    なんだろう、この感触は。絵にある一点に指を置くことで、絵と指の間に関係ができてしまう。それもあり得ない形で。絵に自分の指が参加できること、ありえないことを脳が勝手に感じてしまうことなど様々な魅力が「指を置く」に詰め込まれている。佐藤雅彦は脳のブラックボックス的な部分を逆に使って新しい形にするのが実にうまい。0655、2355、ピタゴラスイッチなどを見ていても実に(コマーシャル的に)洗練されている。そしてその本質がブラックボックスにあることもよく分かっている。おっかない人だ。「指を置く」何かに使えないかな。

  • sibarin♪ さん

    面白かった〜。指定された場所に指一本を置くだけで、紙面に描いてあるだけの図形が立体に感じられたり 図形からの視線を感じたりする。視覚で捉えるだけでは気付かないような小さな一部分も 指定の場所に『指を置く』という単純な行為だけで不思議とはっきり認識することができる。最後の解説によると どうやら脳が辻褄合わせをしているらしい。難しい解説は抜きにして(私は難しいと思っただけ)ただただ単純に楽しめた。

  • たまきら さん

    うわあ、これは展示に行ってみたかった。絵や線が書かれた紙に「指を置く」。これだけで様々な状況に身まで置くことができる。その面白さに夢中になっていたら娘が覗き込み、はまる。二人でワイワイやり、だれがやったのかな、と思ったらああ、ピタゴラスイッチ!そりゃ娘も楽しむわけだ。難しく考えずに、けれど色々考えながら指を置くと楽しめます。Put your finger/s!

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