血脈 上 文春文庫

佐藤愛子(作家)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167450083
ISBN 10 : 4167450089
フォーマット
出版社
発行年月
2005年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,637p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • TATA さん

    なんなの、これ。血脈というか題名は乱脈とでもした方がいいのじゃないかというほど乱れきった家族関係。この親にしてこの子ありというか因果応報というところなんだけど、その親の想像の遥か上をいく放蕩息子たち。金にも女にもだらしなく、当然生計を立てるに至らない。読むのに随分と時間がかかったのは何より読み切るのに心のパワーが必要だったから。でもまだ上巻が終わっただけ、まだ中下と二巻待ってる。読み切れるのかなあとかなり不安💦

  • のんぴ さん

    濃い血(遺伝子?)に翻弄され、自ら招いた波乱万丈すぎる生活を余儀なくされる佐藤家の人々。そっちに行ったら破滅するとわかっていても、どうしても我慢できず行ってしまうというのは私にはわからないし、穏便に小賢しく損少なく生きて何が楽しいのかと、佐藤家の血筋の人は、私に言うだろう。情動的な遺伝子もそうだけど、文芸の遺伝子、表現の遺伝子も確実に受け継がれていて、家族の特異な心情を過不足なく冷静に観察し、興味をひかせる構成でみせていくこの本に、一族の中でも際立って光る才能を見た。

  • ソーダポップ さん

    横暴、傲慢、傍若無人、そんな形容がぴったりの家族の話。著者である佐藤愛子さんも登場人物の1人。本人の言い方によると「悪い血」が流れている「普通ではない一族」の物語である。上巻はかなり疲れる。佐藤紅緑、サトウハチロー、この2人のキャラクターのあまりの猛々しさに、読む方までくたくたになってしまう。どんなに立派な小説を書こうと、どんなに優しい詩を書いても、それが免罪符になるはずがない。大傑作という部類になるかもしれないが、中巻、下巻を読むかどうか今のところはっきりしない。

  • あまね さん

    すごい小説です。愛子先生が『佐藤家の荒ぶる血』と仰るのが、よく分かりました。壮絶すぎて唖然とします。それにしても、よくここまで詳細にお書きになったなぁと感心します。濃密な人間の業に圧倒されました。正直言うとお腹がいっぱいですが、がんばって次の巻にすすみます。

  • 紅咲文庫 さん

    なんだろう、予想のはるか上のほうでおもしろい。少年期のハチローのどうしようもないごろつきぶりも著者によって繊細にその思いは掬い取られ、シナの沈黙下に渦巻く思いもまた同様だ。ハチローの悪行以上に紅緑の激情は圧倒的すぎて、よくまぁ周りの人間達も離れていかなかったなと思う。こういう男性に惚れられたら厄介どころか人生丸ごともっていかれるんだなぁ。シナから手紙が来ないと言って卒倒する男。天守閣から立小便って明治時代の悪童はそうくるのか。河北新報購読者としては一力家の名前が折りに触れ出てくるのも印象深い。

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