もっと知りたい伊藤若冲 生涯と作品 アート・ビギナーズ・コレクション

佐藤康宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784808709341
ISBN 10 : 4808709341
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
95p;26

内容詳細

おかげさまで『もっと知りたい伊藤若冲』は、12刷を重ねましたので、このたび16ページ増やした改訂版を作りました。手軽な書物ながら、近年の知見を盛り込んでいます。
追加した作品は次のとおりです----「松下錦鶏図」(琵琶湖文化館)、「百合図」、「隠元豆・玉蜀黍図」(草堂禅寺)、「隠元豆図」、「鸚鵡図」(千葉市美術館)、「紫陽花白鶏図」、「四季花鳥図押絵貼屏風」、「花鳥版画」(平木浮世絵財団)のうち3図、「猿猴摘桃図」、「象と鯨図屏風」(MIHO MUSEUM)。
「動植綵絵」と「乗興舟」の部分図も増やしました。

追加した大小のコラムは次のとおりです----「若冲の絵を語る言葉(皆川淇園)」、「『動植綵絵』の裏彩色」、「『動植綵絵』の意味」、「木版画からの発想」、「白・黒・黄が織り成す輝く羽」、「大典が語る風流の墨技」、「弱龍の譜」、「若冲の絵を語る言葉(伯ジュン照浩)」、「市場をめぐる騒動」、「展覧会始まる」。

「若冲の絵を語る言葉」で、伯ジュンが若冲に与えた偈を現代日本語にしました(p.68)。その中に出てくる「革叟」の語を「革命じいさん」と解する狩野博幸さんの解釈(『若冲 広がり続ける宇宙』、角川文庫)は、おもしろいものですが、まちがいだと思います。若冲は何を革(あらた)めようとしたのか----本書をお読み下さい。

編集部のつけたルビに誤りがありました(p.42)。「柳澤孝」先生は女性で、「やなぎさわたか」と読みます。訂正の上、御愛読いただけると幸いです。

【著者紹介】
佐藤康宏 : 1955年、宮崎県生まれ。東京国立博物館資料課、文化庁美術工芸課勤務を経て、現在、東京大学教授。主な研究分野は、室町時代末から江戸時代初めにかけての風俗画、また南画や伊藤若冲・曾我蕭白などの画家を中心にした江戸時代の絵画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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最初は図書館で借りたのですが、この手合い...

投稿日:2013/05/04 (土)

最初は図書館で借りたのですが、この手合いの本にしては手ごろな価格のわりに、内容が充実していたので購入を決めました。

くまぷー さん | 所在地 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • れみ さん

    若冲展鑑賞の前に再読。なんといっても「動植綵絵」をはじめとする色鮮やかでダイナミックで緻密な作品の数々にドキドキさせられる。若冲に興味を持ったのはドラッガーコレクション展で見たごくシンプルな水墨画だったけど、鮮やかな色をたくさん使っていたり対象物が画面いっぱいに細々描かれていたりするのに煩く感じないこのバランス感覚、本当にすごいと思う。

  • れみ さん

    江戸時代の画家・伊藤若冲の作品と生涯を紹介する本。今まで名前はよく見聞きするわりにあまり作品を見てこなかったけど、それがもったいなかったなあと思うくらい、とにかく「動植綵絵」30幅がどれも本当にすごい。今は宮内庁の所蔵になっていて全てをいっぺんに見ることはできないみたいだけど、少しずつ目にする機会を作っていけたらと思った。

  • けろりん さん

    【アートに触れる10月】伊藤若冲は、自分の絵の価値がわかる人を千年待つといったそうです。強烈な自意識と卓越した技を持った絵師の生涯と作品を、美しい写真と平易かつ多角的な解説で紹介した一冊。様式と因習に雁字搦めになり、売れる画を描く事に汲々となる凡百と一線を画し、対象物を見据え、執拗なまでに精緻に丹念にその本質までを画布に写し取る若冲の画業は、恵まれた経済的基盤に裏打ちされた物でもあったでしょう。最高の画材を用い、買主に媚びる事なく自らの美学を追求した絢爛たる極彩色の花鳥画の斬新さに圧倒されました。

  • ヴェネツィア さん

    あらためて若沖の天才に驚かされる。鶏をはじめとした色彩の奔流に、あるいは中国絵画の構図を借りているようでいながら、それでいて独自な視点とスタイルを生み出していったことに。これからは若沖の研究書も次々に出てくるだろうが、現行のものでは、簡便なようでありながら本書の有用性は高い。

  • ツキノ さん

    若冲展の前後にじっくり読む。著者は「若冲について卒論を書き、美術史の専門家になるために大学院に進学した日本で最初の学生」を自認する専門家。若冲が生きた江戸中期の文化の意義もわかる。読めてよかった本。

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