私が最も尊敬する外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六

佐藤優

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062148993
ISBN 10 : 4062148994
フォーマット
出版社
発行年月
発売延期未定
日本
追加情報
:
398p;20

内容詳細

「ヒトラーの最期」をベルリンで目撃した若き外交官が、のちに沖縄返還の密約を初めて公に認めることになる。真実を語った吉野文六が体験した戦時の日本外交の海原に、佐藤優とともに漕ぎ出そう。

目次 : 第1章 教養主義/ 第2章 若き外交官のアメリカ/ 第3章 動乱の欧州へ/ 第4章 学究の日々と日米開戦/ 第5章 在独日本大使館・一九四四/ 第6章 ベルリン篭城/ 第7章 ソ連占領下からの脱出/ 第8章 帰朝/ 吉野文六ドイツ語日記

【著者紹介】
佐藤優 : 1960年埼玉県生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修士課程修了後、外務省入省。在英国、ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課にて、主任分析官として対ロシア外交を担う。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕される。512日間の勾留については、『国家の罠』(05年、第59回毎日出版文化賞特別賞受賞)に詳しい。09年最高裁で上告棄脚、有罪が確定し外務省を失職。その後、執筆、評論、講演活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kawa さん

    外交官として、著者が最も尊敬するという吉野文六氏。氏の外交官としてのスタートはナチス崩壊の時期のドイツの地。その時代をインタビューを交えて振りかえる。かの地の状況や大使館の様子を興味深く読了、歴史史料としても価値ある一作なのだろうと想像。外交世界のお作法は良く解らいながら、氏のリベラルかつ真摯な人柄は充分伝わってくる。知らなかった我が郷土の先達を教えていただいた意味でも著者に感謝。(コメントへ)

  • funuu さん

    政治的性格を帯びた大衆運動は実に怖い。それは、まず、そのような行動に参加する人々は自らが正しいと信じているからである。一部の指導者は、正しいことのために自らの命を捨てる気構えができているからだ。絶対に正しいと信じることのために自らの命を捨てる覚悟をした人々は、他者の命を奪うことに対するハードルが著しく低くなる。

  • masabi さん

    沖縄密約を認めた高官でもあった吉野氏の高校時代から外交官となり、ドイツ降伏後に帰朝するまでの時期を扱った対談。氏の頭脳と筆者の外交官としての経験とが合わさりドイツ帝国崩壊の状況とソ連崩壊のとが重なり、国家が崩壊するとはいかなる状態なのかを克明に描写する。国家が必要以上に国民に嘘をつくとき崩壊が始まる。吉野氏の学生時代に哲学書を読み込んだ経験がその後の外交官人生に大きな影響を与えたことから自分も本を血肉にしたい。

  • ぐうぐう さん

    今年96歳になる吉野文六は、いわゆる沖縄返還密約問題について、密約の否定を強固に貫いていたはずが、2006年になってそれまでの発言を翻し、密約があったと真実を明らかにする。そこに佐藤優は、自身の外交官時代に培ったインテリジェンス感覚と同じものを、吉野に見い出した。つまり、外交官としての職業的良心に基づく言動だ。その吉野への興味から、佐藤はインタビューを試みる。やがて見えてきたのは、ヒトラー政権下のドイツでの、若き青年外交官・吉野の奮闘。(つづく)

  • kiho さん

    戦時中の外交官、それもドイツに赴任していた吉野氏の回想と率直な語りに、戦争の真実の一面を見る思い。連絡網が途絶え、本国に欧州の戦況を伝えられない…さらに戦争末期の日本政府の判断がどんな状況下でなされていたのか、驚くべき内容も。外交官の任務も含め、興味深く、また知っておくべき歴史だと思う⭐

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