現代に生きるファシズム 小学館新書

佐藤優

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784098253456
ISBN 10 : 4098253453
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

資本主義が崩壊し格差の広がった現代。各国指導者は再びファシズムに手を染めようとしている。それはバラバラになった個人を束ねる劇薬だ。効能バツグン、だからあぶない。しかし、日本人はあまりに無防備だ。多くがファシズムを独裁や全体主義と混同している。元外務省主任分析官・佐藤優と『未完のファシズム』著者・片山杜秀による白熱対談。「知」を武装し、来たるべき時代を正しく恐れよ!

目次 : 序章 感化する力/ 第1章 ファシズムは悪なのか―イタリアファシズムの起源を辿って/ 第2章 「持たざる国」に生きる天皇制―朝鮮出兵・明治維新・日露戦争/ 第3章 玉砕思想が生まれるまで―皇道派対統制派・陸軍対海軍/ 第4章 24時間戦えますか―高度経済成長という幻想/ 第5章 未完の新自由主義―21世紀を生き抜くために/ 番外編 文学が映し出すディストピア

【著者紹介】
佐藤優 : 1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。『自壊する帝国』にて大宅賞、新潮ドキュメント賞受賞

片山 杜秀 : 1963年、宮城県生まれ。思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。『未完のファシズム』にて司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    ファシズムの定義からして過去のものだと思っていたので、驚きを持って読んだ。戦時体制の日本を突き動かしていたものの正体、戦前の日本の国家機構が現在でも亡霊のごとく残存していることに不信を覚えた。与党も野党もファシズム的なものを内包しているとすると、どちらを選択して投票すればいいのだろう、と不安になる。現政権には私は与しないし、だからといって投票に行かないという選択肢も持ち得ないのだが。

  • あちゃくん さん

    ファシズムの原義は束ねるということ。束ねるために福祉が使われる。束ねた後独裁制に行くことが多いが、そうでなければ社会民主主義に近い。ファシズムは傷ついた中間層の自己回復の夢に支えられる。ファシズムについて色々と知れてよかったです。

  • carl さん

    読みやすい、解りやすい、でも難しかった。ムッソリーニに興味が湧いたい。

  • テツ さん

    時も場所も民族もきっと関係なく、ふんわりとした不安が大衆を包み込むとき大多数の人々は強いリーダーによる先導を望む。全体主義とファシズムとの違いやファシズムの成り立ちなど、おぼろげにしか解っていなかったことを学ぶことができました。ナチズムとファシズムを混同している方って結構存在しているよなあ。そうした形で国家という群れを率いることで起きる弊害もきちんと説明してくれています。人間にとって最適の統治形態って何なんだろうと考えてしまう。

  • 軍縮地球市民shinshin さん

    ファシズムはムッソリーニ率いる国家ファシスト党によって戦前のイタリアで実行された。国家があらゆるところに介入して全国民の「平等」を実現する。そのための政体は一党独裁が取られた。ファッシとは束ねるという意味なので、束ねるためには個々がある程度しっかりしていなければならないというので、完全なる国有化、私有財産の否定を唱える共産主義からは排撃されるという関係だ。日本も戦時中は統制経済で政府がコントロールしたが、一党独裁のほうは大政翼賛会が骨抜きにされたので「未完のファシズム」になる。天皇制ファシズムとかいうが、

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