対論「炎上」日本のメカニズム 文春新書

佐藤健志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611287
ISBN 10 : 4166611283
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;18

内容詳細

「炎上」はネットの中だけの現象ではない。小泉劇場、橋下劇場、小池劇場のように、「劇場」と名の付く政治手法も、社会の炎上の一形態である。演劇、映画がブームとなるのも、典型的な炎上だ。時として社会を破壊する危険性のある炎上のメカニズムと対策を、保守の論客二人が対論形式で探る!

目次 : 第1章 現代の「炎上」の基本メカニズム/ 第2章 ジャン・アヌイの作劇に見る炎上の魅惑と詐術/ 第3章 炎上における「隠蔽」の構造/ 第4章 炎上にひそむ「知性のめまい」をさぐる/ 第5章 炎上のメカニズムへの挑戦/ 第6章 仮想と炎上の戦後史/ 第7章 対談 炎上はコントロールできるのか

【著者紹介】
佐藤健志 : 評論家・作家。1966年東京都生れ。東京大学教養学部卒。89年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。2009年〜11年、FM番組「サウンドトラックス・インターゾーン」で、構成・選曲・DJの三役を担当

藤井聡 : 京都大学教授。1968年奈良県生れ。京都大学工学部卒。同大学院工学研究科修士課程修了後、同大学助手、スウェーデン・イエテボリ大学心理学科客員研究員、東京工業大学助教授、教授を経て2009年より現職。専門は公共政策論、都市社会工学。内閣官房参与(防災・減災ニューディール)。03年土木学会論文賞、05年日本行動計量学会林知己夫賞、06年「表現者」奨励賞、07年文部科学大臣表彰・若手科学者賞、09年日本社会心理学会奨励論文賞、同年度日本学術振興会賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さきん さん

    炎上という現象に着目した対談。佐藤氏の演劇を絡めた考察と藤井氏の理論を絡めた考察は鋭い。もっと対談を増やしても良いと思った。

  • hk さん

    炎上とは社会の感情である。「炎情」という二語で表すのも乙かもしれない。人の感情には、自分の意見に都合の悪い事実を改ざん或いは隠蔽しようという特性がある。それと同様、社会の感情(炎上)にも事実の隠蔽や論理の歪曲が付き纏う。さらにたちの悪いことに、社会の感情は不特定多数による圧力なので、責任の所在があいまいであり暴走しがちだ。また社会の感情は世の中が上手く回っている時には鷹揚である。しかし一旦緩急あれば些細な手落ちをことさらにあげつらって攻撃の手を緩めない。ここ20年の日本は不景気下で炎上が連発している訳だ。

  • ネコ虎 さん

    やや期待外れの本(思い込みが外れたという意味で)。佐藤氏のひねりはとても面白いし考えさせるのだが、その後抽象的な言葉遊びのようになって論旨不鮮明となり、ついていけなくなる。藤井氏は炎上をやや平板に捉え過ぎ。よい炎上と悪い炎上に区別しても面白くないし、よい炎上にするにはどうしたらよいかなんてどうでもいい。佐藤氏は炎上事例を拡大し過ぎて、事件となればみんな炎上とみなしたがる。政治的な炎上と社会的な他愛のない炎上をきっちり区別し、悪意のある政治的な炎上とそれに関わるマスコミ等の役割をもっと分析してほしかった。

  • ダンボー1号 さん

    今更「炎上」について何を分析するんだ?という疑問から手に取ってみた。序盤のバイトおふざけ投稿は古い題材だったが小池劇場は興味深かった。都民でもない自分は築地問題については興味なく 当初から冷ややかに 何が問題なんだ?地下水飲むわけでもなし大手建設会社の工法に問題あるのか?と思っていたがこういう構図だったのか?都民の人は知っているのか?希望の党惨敗は 個々に問題あるのでは?豊洲も森友加計全部問題を作り炎上させた同じ構図なのか?

  • 田中峰和 さん

    おバカがネットに流す動画が生み出す低次元の炎上から、政治家が敵対する対象を徹底的に攻撃する炎上まで、そのメカニズムを余すところなく論じる。アメリカ第一主義を白(善)とし、グローバリズムを黒(悪)として米国全土を炎上の渦に巻き込んだトランプは見事に白人労働者の心を掴んだ。ミサイルマンの脅威を国民に植え付け、国政選挙に大勝利した安倍も炎上仕掛人といえる。近年、最初に炎上を味方にしたのは小泉。一国の総理が内閣の方針に反対する議員を全部抵抗勢力だから排除してやると宣言する。小池、橋下にも劣化政治は受け継がれた。

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