交響曲第一番 闇の中の小さな光 幻冬舎文庫

佐村河内守

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344420427
ISBN 10 : 434442042X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
286p;16

内容詳細

すべてを擲って音楽のためだけに生きてきた被爆二世の作曲家は、三十五歳で両耳の聴力を失う。絶望と虚無の淵から立ち上がらせたのは盲目の少女との運命の出会いだった。深い闇の中にいる者だけに見える“小さな光”に導かれて―。全聾の天才作曲家、奇跡の大シンフォニー誕生までの壮絶なる半生。感動のドラマ。

目次 : 第1章 ピアノ部屋/ 第2章 被爆二世/ 第3章 「発作」の始まり/ 第4章 東京迷走/ 第5章 運命がノックする音/ 第6章 耳鳴り/ 第7章 全聾の作曲家/ 第8章 運命の少女/ 第9章 闇の音/ 第10章 交響曲第一番

【著者紹介】
佐村河内守 : 1963年、被爆二世として広島に生まれる。4歳から母にピアノを師事し独学で作曲を学ぶ。35歳で全聾に。絶対音感だけで完成させた「交響曲第一番“HIROSHIMA”」が大きな感動を呼び、空前のヒットを記録している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ゴーストライターの存在が暴かれた今、どこ...

投稿日:2014/02/07 (金)

ゴーストライターの存在が暴かれた今、どこまでが真実でどこまでがフィクションなのかはわからない。でもこの本は面白い。優れたフィクションと言える。

たりん さん | 新潟県 | 不明

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2007年に講談社から出版された同一著書と比...

投稿日:2013/06/08 (土)

2007年に講談社から出版された同一著書と比較して違っているのは「(文庫版)あとがき」です。名が知れ渡った後の「あとがき」には高貴なプライドを秘めた謙虚さの中に苦労や人柄がにじみ出ており、印象的でした。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こりんご さん

    被爆二世の《現代のべートーヴェン》と呼ばれる人物が作曲した交響曲『HIROSHIMA』が話題になっていると聞き、TVの特集番組を見て守さんを知りました。番組内で生い立ちや病気の経緯にも多少触れてあり、だいたいは分かってるつもりでした。でもピアノを始めた頃からを自身の言葉で綴った文章は、予想を遥かに超えていました。《運命》《宿命》《使命》《壮絶》様々な単語が私の中で渦巻いていくばかり。私が知っている言葉をどれだけ並べても、この本の感想を上手く表現できそうもありません。大勢の人に読んで欲しいと願うばかりです。

  • Miyako Hongo さん

    お気に入りさんが読んでた本。□以前に洋楽ファンとパクリ問題で盛り上がった事がある。その時に一番問題だと思ったのは「騙された」と思うファンの心象の事だった。早い話、音楽の質とかって本質じゃない。□商用音楽はアーティストの物語のオマケだったりアニメの名場面の脇役だったり握手券の手段だったり。音楽そのものは商品として成立してない(そのアンチテーゼが旧Bing系)。佐村河内の”物語”が主で音楽がオマケなら、そのオマケの作者は誰でもいい。そう思える程度にはこの本は刺激的。まあ...今はウソ臭さが先に立つけど。

  • nbhd さん

    会社に落ちていたので拾って読んでみた。読み方によってはとても面白く読める。人は突拍子もないウソをつくことができない、というかそれはウソではない。ウソはあくまで本当っぽくないといけない。たぶん、ウソは土台となる事実があるから成り立つもので、そのウソと事実のあいだには物差しで測れるような距離がある。この本に書かれていることは、すべてがウソで、すべてが事実というわけでもなく、ウソと事実のグラデーションの中にある。その濃淡、色合いを味わうというような楽しみ方もできる。

  • のぎへん さん

    この上なくリアリティのある「フィクション」。もちろん自伝という形式である以上、多少は盛っているものだと出版当時の読者も分かっていただろう。しかし、根底から大嘘とは。ヒトラーの「大衆は小さな嘘より、大きな嘘の犠牲になりやすい」という言葉を思い出した。大きな嘘は2つ。ゴーストライターを抱えていたこと、軽度の難聴を全聾と偽ったこと。ここまで鮮やかだと糾弾する気にならない。正直なところ、うまいビジネスを考えたものだと感心する。大したプロデューサーだと思う。

  • きらら@SR道東民 さん

    被爆二世である作曲家の著者はすべてを擲って音楽のためだけに生きてきた。そんな彼から音を奪ってしまう、神は何と過酷な試練を・・・。絶対音感を頼りに全神経を集中させ研ぎ澄ませて音を紡ぎ出す、それさえも神は彼に重度の耳鳴りと偏頭痛の苦しみ、肉体的、精神的に苦痛を与え続ける。そこから生まれる音楽はまさに身を削るような魂の叫び。この自伝を読みながら、彼の交響曲を聴きながら、涙が止まらない。誰よりも聴いてほしい彼には届かない。それでも彼は”闇の中の小さな光の音”を紡ぎ続けている。

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