空にみずうみ 中公文庫

佐伯一麦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122066113
ISBN 10 : 4122066115
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
505p;16

内容詳細

「あの日」から四年。青葉木菟の啼き声や合歓の香り、月の満ち欠け。移りゆく自然とめぐり来る季節が、さりげなく前を向かせてくれる―。東北地方に住む作家の早瀬と染色家の柚子、夫婦のある一年を描く。

【著者紹介】
佐伯一麦 : 1959年、仙台市生まれ。84年、「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞し、作家デビュー。90年、『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、91年、『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、97年、『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、2004年、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、07年、『ノルゲ』で野間文芸賞、14年、『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    心が洗われるような読書になりました。何日もかかりました。まだずっと一緒に読んでいたい感覚です。音・・自然の中で聴こえる音。人の動きですらその様子が伝わる音。あゝこんなにも多くの音に、自然に囲まれた場所で暮らしているのだと改めて気づかされました。季節ごとに訪れる鳥の声や編み物の一編みの音さえ聴こえて来ました。丁寧な生活がそこにありました。ー震災ーの言葉はないけれど、ちゃんとあって日常を暮らすってことが伝わる、人の体温を感じる作品でした。解説もとても良かったです。

  • おかむー さん

    温もりのある筆致で描かれる染み入るような随筆風小説。『よくできました』。東北で暮らす小説家・早瀬と染色家の妻・柚子の一年間の暮らしにまつわる草木や鳥、虫、風物が細やかに穏やかに描かれる。だがこの作品は単なる優しい随筆に終わらない。「3年前」、この時を境にひとびとの暮らしが大きく変わった出来事は作中一度も「震災」という言葉では語られないが、折にふれ登場人物の経験した変化として描かれる。良作だがあえて個人的な好みで言うなら登場人物がみんないいひとでユーモアもほんのり程度なので愉快な娯楽とは言えないのだなぁ

  • カムイ さん

    実生活をゆったりと過ごす事が幸せで尚且人に優しくなれるのは理想、そんな気持ちになれる作品でした。東北であの震災が起きてからの4年日々の生活を送る小説家と染色家の夫婦の物語なのかなぁ、エッセイ風でもある、キッチンのマドから聴こえてくる鳥の囀り等は心穏やかな気持ちなります質素であるが每日の料理が贅沢な雰囲気、物の贅沢でなく気持ちの贅沢を醸し出してくる、每日をどう生活するかは人それぞれであるが忙しい日々でも空を見上げ、地面を眺め、木々の中にはカワイイ小動物が顔を出してくれるかもしれない、つい最近東北で……。

  • アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯 さん

    東北地方に住む作家と染色家夫婦の一年を描いた小説。季節の自然描写や庭にやって来る生き物、近所に住む人たちなど、生き生きとしていてとにかくいい。庄野潤三の家族小説を読んだ時に感じた気持ちと似ている気がした。

  • Y.yamabuki さん

    作家と染色家の夫婦(モデルは著者御夫婦)の1年間の日常生活を描いたエッセイ風の作品。日々の生活で出会うもの、人も鳥も虫も素直に受入れ、自然に接するそして好奇心も忘れない。物凄く丁寧で、静な生活。そんな中に、お互いを そして知人を思いやる気持ちが感じられる。震災の事も直截な表現はないが、4年の月日が経ったのが判る。作中の人々も読者もきっと各々の思いを心に浮かべるだろう。地震を経験したことでなお一層、そして夫の方は離婚を経験しているので こういう様に日々を大切に過ごせるのかもしれない。

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