天皇の歴史 3 天皇と摂政・関白 講談社学術文庫

佐々木恵介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062924832
ISBN 10 : 4062924838
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;15

内容詳細

九世紀後半、幼帝清和の外祖父・藤原良房から、摂関政治は始まった。菅原道真の怨霊問題、醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」、そして道長の栄華。王権をめぐる姻戚関係を藤原氏が支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは何か。「摂関による政治の私物化」という見方を超えて、天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく二〇〇年を描く。

目次 : 序章 天皇の変貌と摂関政治/ 第1章 摂政・関白の成立と天皇/ 第2章 「延喜・天暦の治」の時代/ 第3章 摂関政治の成熟/ 第4章 王権をめぐる人々/ 第5章 儀式・政務と天皇/ 第6章 仏と神と天皇/ 第7章 摂関期の財政と天皇/ 終章 天皇像の変容

【著者紹介】
佐々木恵介 : 1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。聖心女子大学教授。専攻は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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摂関政治の時代背景を詳しく知りたいと思い...

投稿日:2021/03/09 (火)

摂関政治の時代背景を詳しく知りたいと思い読みました。藤原良房から約200年についての流れのほか、「儀式・政務と天皇」「仏と神と天皇」「摂関期の財政と天皇」といったテーマについて、非常に流れのある読みやすい記述がなされており、とても参考になりました。

タラ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • レアル さん

    タイトル通り、この巻は天皇と摂関政治。簡単に言えば摂関政治とは藤原家が朝廷政治を主導する体制を作るためにできたモノ。そのお陰か、天皇の周りにいろいろ人がついたため奈良時代では天皇自らがあれだけ行幸していたのに、内裏から出てこなくなった。しかもこの体制はこの時代を特化してモノではなく後世まで続くものとなっていく。その摂関政治と天皇が同じ方向に向いていれば問題ないが、時にチグハグな方向を向く時問題が起きる。そんなこの時代に起こった出来事をこの本で考察している。読み応え抜群なシリーズ。次巻へ。

  • chang_ume さん

    冷泉系と円融系の皇統迭立によって外戚関係の安定的構築が可能となった経緯をまず。その後、後一条の段階で迭立解消となったことが結果的に外戚関係の不安定化、後の院政を招くとの指摘は歴史の皮肉を感じるところです。また「太政官政治」の体制下、機関説的に天皇の制度化が進展するなか、「天皇のみがなしえたこと」として神器の保持と継承を抽出する議論は敗戦時の昭和天皇の行動と合わせて興味深い。天皇とは身体なのか記号なのか。

  • キョートマン さん

    耳慣れない儀式名などが怒涛のように出てくるのでなかなか難しかった。日本は昔から形式にこだわってたんだなーと半ば呆れた。

  • おりひら さん

    平安期の天皇と貴族の関係。貴族でも特に摂政と関白との関係。そして、その関係が「天皇」の扱いとあり方が変質していくのだと。「天皇」と言う存在が朝廷の政治を動かすためには必要な存在だが、神聖性がどんどん薄れていくようだ。今の「天皇」に持つイメージと相当異なる。これについても言及していて、それは、そうなのだろうと思った。それにしても「摂関」と言う地位を確保するため「娘がほしい」と言う理屈も理解できるが笑える。それにしても血縁関係がメンドクサイ系図になっている・・・。

  • Eiji Nanba さん

    今回は摂関政治の時代から院政の初期まで。摂関期の人間模様も興味深かったが、院政の始まりの時期もまた面白い。院政は上皇が権力をふるうため、ではなく、天皇の正統性を守るためだったとは!今回も読み応えありでした。

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