Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男

佐々木健一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906737
ISBN 10 : 4163906738
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
288p;20

内容詳細

1975年、シカゴ。藤田哲也の元に一本の電話があった。それは、ある飛行機事故の謎を解いてほしい、という依頼だった―。こんな日本人がいた!飛行機事故を激減させた天才気象学者の物語。

目次 : 序章 離陸/ 第1章 魔の風/ 第2章 謎の男/ 第3章 幸運/ 第4章 米国/ 第5章 日本/ 第6章 原爆/ 第7章 論争/ 第8章 勇気/ 第9章 変化/ 第10章 人生/ 終章 着陸

【著者紹介】
佐々木健一 : 1977年、札幌市生まれ。早稲田大学卒業後、NHKエデュケーショナル入社。ディレクターとして『哲子の部屋』、『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズなどを企画・制作。『哲子の部屋』で第31回ATP賞優秀賞、『Dr.MITSUYA 世界初のエイズ治療薬を発見した男』でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭2016ドキュメンタリー部門(健康・医療分野)シルバースクリーン賞を受賞。2014年、第30回ATP賞最優秀賞、第40回放送文化基金賞優秀賞を受賞した『ケンボー先生と山田先生―辞書に人生を捧げた二人の男』を元に執筆した『辞書になった男』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のっち♬ さん

    小学館に収らない取材記録も盛り込んだ内容。予算問題、離婚、先走った言動、ついてこれない周囲への苛立ち…ありがちとはいえ天才の素顔に迫る貴重証言も多く、国籍を捨てても原爆調査を思い返しながら日本人であることを誇り続けた藤田の情熱や苦悩により豊かな色合いが付加された。休日の過ごし方、帰国の断念、病への向き合い方などは生粋の科学者気質を物語る。最後にゴミ箱論文の謎を持ってきたのは効果的、幸運は自分で掴みにいくものだ。日本で脚光を浴びない藤田哲也への取っ掛かりに最適な書。あたり前の中には勇敢な偉業が埋もれている。

  • ぶんこ さん

    竜巻の研究と謎の航空機事故の原因「ダウンバースト」を発見した気象学者。元々は物理学を専攻して若き助教授だったのが、気象学にのめり込んでいく過程で、数々の強運に恵まれた人。常識に囚われない研究バカ?である藤田さんにとって、日本ではなくシカゴ大学で研究に没頭できたのが功績に繋がったと思えました。飛行機の安全性が格段にあがった功績は、日本でももっと評価されていいのではという言葉に共感。研究バカではありますが、子どものような一途で可愛らしい一面に惹かれました。

  • Tadashi_N さん

    竜巻だけの人と思っていたが、航空機の安全運行への影響が大きいので、日本でももっと知られるべき。専門家の縄張り意識が邪魔してる?

  • 007 kazu さん

    一流のエンタメ伝記。飛行機は年に数回乗るが本書を読んだ後ではその体験も変わりそうだ。アメリカで起きた墜落事故の原因究明に従事、下降気流ダウンバーストを発見した藤田哲也。飛行機の墜落事故を劇的に減らし、国際的な評価を得ているにも関わらず日本でその名が広く知られることはなかった。かつての同僚にインタビューを重ね、天才故か癖のある人物像が浮き上がり、ダウンバースト発見時に猛批判を食らいながらも信念を貫く。藤田がダウンバースト発見に至る契機に被爆地長崎での爆心地調査の経験があったことを突き止める描写は鳥肌が立つ。

  • さきん さん

    藤田スケールは竜巻の規模を示すカテゴリーで、名前は知っていたが人となりは知らなかった。一番貢献したとされるのは、竜巻研究以上にダウンバーストという突発性下降気流。この解明で飛行機事故を劇的に減らした。他にも、人工衛星画像データの補正や原爆爆心地の推定など、機械工学や物理の経験を生かした三次元で考える強みを生かした業績が多い。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

佐々木健一

1943年(昭和18年)、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科修了。東京大学文学部助手、埼玉大学助教授、東京大学文学部助教授、同大学大学院人文社会系研究科教授、日本大学文理学部教授を経て、東京大学名誉教授。美学会会長、国際美学連盟会長、日本18世紀学会代表幹事、国際哲学会連合

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品