犬心 文春文庫

伊藤比呂美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167905569
ISBN 10 : 4167905566
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
251p;16

内容詳細

十四年間をともに過ごした愛犬、ジャーマン・シェパードのタケ。最後の数年、その一挙手一投足に、死は、生は、と考えた。浮かび上がってくるのは、カリフォルニアから熊本へと、遠距離介護を続けた父の姿だった―。パピヨンのニコ、ルイにも囲まれた生活のなかで、詩人は思索を深める。これは、いのちのものがたり。

目次 : 第1章 犬心/ 第2章 えー、うんこの話を少々/ 第3章 ルイのお爺さん/ 第4章 行く命来る命/ 第5章 ルイの旅/ 第6章 タケの恋/ 第7章 そのときが来た

【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955年、東京都生まれ。78年、『草木の空』でデビュー。80年代の女性詩ブームをリードする。97年に渡米した後、熊本に住む両親の遠距離介護を続けていた。99年、『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年、『河原荒草』で高見順賞、07年、『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年、紫式部文学賞、15年には坪内逍遥大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワニニ さん

    【生きもの週間】良い本だった!そして、久々のイベ参加でもあり、勇んで読み始めたのだが、随分と時間が掛かってしまった。人間と動物(特に犬)とが本当に「生きている」ということを、これほどまでに生々しく、厳しく描き切っているエッセイを知らない。それで、愛犬の介護と死、老いていく親、死にゆく親戚…を重ね、切なくて胸が痛み、泣いて、読めなくなったのだ。犬にとっての人生とは、犬心とは、人間の都合…何だか色々考え、しかし著者のユーモアと愛情が、それらを浄化してくれた。読了後は溢れる生命感と幸福が、じわ〜っと心に広がる。

  • 白のヒメ さん

    作品を実際には読んだ事のなかった作家さん。作者と14歳になるシェパードとの最後の数年がエッセイとして描かれている。うちにも15歳になる老犬がいる。なのでお涙頂戴な可哀そうなのは嫌だと思って少し立ち読みしたら、作者は冷静に飼い犬と自分の親の年老いた姿を観察して生と死に思いを馳せていたのに非常に好感が持てた。人も動物も必ず死ぬ。それはしょうがない。だから嘆かず騒がずに対峙するには、思い残すことの無いように接する、それに尽きるのだ。同じ価値観の飼い主の想いに安堵した。作品も読んでみよう。

  • メタボン さん

    ☆☆☆ 家中で犬のウンチが撒き散らされるのは閉口する。犬を飼うって大変なんだな。でも長年一緒に暮らしたタケの死に、せつない気持があふれた。

  • こすも さん

    シェパードのタケの最後の数年がエッセイの中心ですが、ちょいちょい出てくるパピヨンのニコ、ルイもとてつもなくかわいい。実父や愛犬の看取りという重い出来事も、伊藤さんの文章を読むと、そうか、そうだよなと受け止められそうな気がしてくる。生きるっていいなと思わせてくれる名著です。

  • アメマ さん

    実父と愛犬が年老いて看取られるまでを著者がそれぞれの思いを重ね合わせエッセイ風に仕上げられた作品。犬の寿命は本当に短い。ご飯をあげ、散歩に行き、糞尿の始末をし、怒って撫でて躾をし、ギュッと抱きしめ臭いと温もりを感じ、そういう事をすればする程幸せを感じる。愛情を持って接すれば必ず愛で答えてくれる犬。昨年、愛犬の一匹(トイプー)も老いて生を全うして旅立った。ほんのひと握りの骨だけになった時の喪失感は今でも残っている。それでも命と向き合うのは大事な事だ。だからこそ一生懸命愛すのだ。☆2.0

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人物・団体紹介

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伊藤比呂美

1955年東京都生まれ。詩人・作家。青山学院大学入学後、詩を書き始め、78年現代詩手帖賞を受賞してデビュー。99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15年早稲田大学坪内逍遙大賞受賞(本データはこの書籍

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