日本ノ霊異ナ話 朝日文庫

伊藤比呂美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022643889
ISBN 10 : 4022643889
フォーマット
発行年月
2007年02月
日本
追加情報
:
15cm,193p

内容詳細

「現代の人間がこれからも生きつづけたいと願うのなら、この作品集の示す即物性に、ひとつ可能性があるのかもしれない」(「解説」より)―詩人である著者が、日本最古の仏教説話集『日本霊異記』に材をとり、独自の言語感覚によってその官能の世界を現代に蘇らせた極上の作品集。

【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955年、東京生まれ。詩人、小説家。青山学院大学卒業後、『青梅』(集英社文庫)、『テリトリー論』(思潮社)などの詩集で注目される。傍ら、『良いおっぱい悪いおっぱい』『おなかほっペおしり』(以上、集英社文庫)などの出産・育児エッセイがベストセラーに。ワルシャワ、熊本と移り住み、97年から米カリフォルニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    今読んでいる「満州国演義」と一緒に知人に貰った本なのだが、何も知らずに読むと、その内容に驚いてしまう。どうやら「日本霊異記」を著者がアレンジした作品らしい!説法もたどり着くところは「生と死」そして「性本能なのか」と真面目に考えてみたり。。勿論「日本霊異記」はエロス作品ではないですよ!念のため。なぜかこういう本を読んでしまうと、著者を理解しようと、日頃はほとんど考えない文学的、そして哲学的な事を考えてしまう自分がいる(笑)

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 日本霊異記を題材とし、生と性と死の根源を炙り出した伊藤比呂美らしい作品集。女の「くぼ」に異物が入る話、あきれ果てるほど「くながう」話が多い。カラダを通じてコトバを駆使して「繁殖」に対する強いこだわりを感じるのは、伊藤比呂美の原点とも言える。

  • Roy さん

    ★★★★★ 腐敗した屍の肉であったり、女または男の性液(精液)であったり、かつて体から流れ出た生臭い血であったり、この本全体から、酷く粘着性の強いぬちゃぬちゃしたものを感じる。それらは濃厚な死臭を撒き散らせながらも、今生への糸を引くような未練をも感じさせ、少し泣けてくる。伊藤の言葉を「即物的な営み」と表し、即物的女性観を語る津島佑子の解説もとても良い。

  • miroku さん

    聖なる淫猥。素朴であけっぴろげで、生きるエネルギーに満ちている。伊藤比呂美のそんな作風が好き♪

  • takeapple さん

    奈良・平安時代には、きっと今よりも死や飢えが身近で、だから仏教の極楽往生という部分が強調されたというか必要とされたんだろう。またそんな時代だから人々はたくさんセックスして子をなして、そこに幸せや不幸せがたくさんあったんだろう。そんなことを感じさせる、日本霊異記を元ネタにした伊藤比呂美の小説。

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人物・団体紹介

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伊藤比呂美

1955年東京都生まれ。詩人・作家。青山学院大学入学後、詩を書き始め、78年現代詩手帖賞を受賞してデビュー。99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15年早稲田大学坪内逍遙大賞受賞(本データはこの書籍

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