日本敵討ち集成 角川文庫

伊藤昌輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041067451
ISBN 10 : 4041067456
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;15

内容詳細

“日本の敵討ちは単なる報復ならず、独自の“格”を遂に備えるに至った”(序文より)神武天皇、源頼朝、曾我兄弟、渡部数馬・荒木又右衛門、石井源蔵・半蔵、大石内蔵助…。日本の歴史上の敵討ちを、膨大な資料を繙き、丹念に書き起こした未発表草稿370余篇。その中から、弟子だった伊東昌輝が代表的な敵討ち27篇を厳選。股旅物で日本人の心を打ち、後の作家に多大な影響を与えた時代小説の巨星、50年ぶり幻の新作!

目次 : 兄五瀬命の報復に長髄彦を討ち滅ぼす神武天皇/ 安康天皇を父の讐と弑して眉輪の王子焚死す/ 顕宗天皇、御陵(雄略天皇)に報復を命じて止む/ 「天道の許し給うと聞く」上総の小侍の敵討ち/ 勢至丸(法然)、父の敵明石源内の額に矢を立つ/ 謡曲『西寂』の材料は河野四郎通信の父の敵討ち/ 頼朝、父(義朝)を殺したる長田父子を土磔にす/ 次郎丸兄弟、放下僧に扮し父の敵を瀬戸に討つ/ 富士の裾野の狩野に曾我兄弟、工藤祐経を討つ/ 十三歳の六次郎、親兄弟七人を殺せる賊を討つ〔ほか〕

【著者紹介】
長谷川伸 : 1884年、神奈川県横浜市生まれ。1963年、没。小学校を中退後、様々な職を転々とし、新聞記者のかたわら創作を開始する。1928年に発表した「沓掛時次郎」が話題となり、いわゆる“股旅物”の流行作家となる。代表作「瞼の母」「一本刀土俵入」は今に至るまで繰り返し上演・映画化されている。1956年『日本捕虜志』で菊池寛賞、1962年多年にわたる演劇界への貢献により朝日文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 広瀬研究会 さん

    長谷川伸は、日本の敵討ちは独自の“格”を供えるに至ったといい、記紀の頃から父の仇は討つべきとされていたとか、頼朝が父義朝を裏切った長田父子にしたのは敵討ちというより意趣返しである等と説明する。森菊之丞は主君の敵を討ったが、そのことで父の仇として討たれたことを「武夫(もののふ)の冥加」と言って恩讐を残さなかった。このあたりで“格”というものが段々わかってくる。名前しか知らなかった荒木又右衛門の助太刀が、大名、旗本、さらには幕府を巻き込んで、上意討ちという展開になっていくというのは初めて知った。

  • Masakazu Fujino さん

    長谷川伸の本を初めて読んだ。彼の小説・戯曲の背景に事実をきちんと把握しようとする姿勢があったのだと言うことがよくわかった。

  • うーちゃん さん

    長谷川伸の作品を読むのは初めて。これは小説ではなく、古い文献を渉猟し、古今東西の敵討ちを集めたもの。事実に正確であろうとする故に、人間関係が複雑で固有名詞が多く、決して読みやすいとは言えない。しかし、その欠点を補って余りある多様な仇討の顛末が取り上げられている。圧倒的に有名なのは赤穂浪士だが、長谷川伸の評価は「これは敵討ちというよりも○○○だ」というもの(あえて伏字にした)。言われてみれば、なるほどその通り。その他、仇を討つまでに何十年もかかった例や、武士ではない町民による仇討もあり、とても勉強になった。

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