CD

『伊福部昭百年紀』第4集 水戸博之&オーケストラ・トリプティーク

伊福部 昭(1914-2006)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
3SCD0033
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

伊福部 昭 百年紀 vol.4
イワン、ゴーシュ、リズム遊び等「大楽必易」な楽曲が甦る!


伊福部 昭の没十年を記念して、伊福部が子供のために作った音楽を集め「大楽必易(優れた音楽とは必ず平易なものである)」という言葉にそったコンサートとして『セロ弾きのゴーシュ』『イワンと子馬』『子供のためのリズム遊び』や弟子の作品も演奏して、新聞各紙に取り上げられ、話題となりました。また、芥川也寸志や黛 敏郎らを含む伊福部 昭の九人の弟子がゴジラのモチーフ等を用いて師匠へ捧げた献呈曲も収録されます(黛 敏郎作品では、当日集った伊福部門下が合唱で参加!)。
 宮沢賢治の原作で知られる『セロ弾きのゴーシュ』の今回上演するバージョンは、1953年に「日本で最初の長編・総天然色・人形劇・音楽映画」として作られました。しかし、現在はフィルムの権利関係が不明となり、幻の作品となっています。この映画に作曲された音楽は、当時のトップ・チェリストであった井上頼豊と東京フィルハーモニー交響楽団により演奏されたもので、「インドの虎狩り」「ゆかいな馬車屋」など楽しく、多彩な音楽ばかり。今回は、音楽だけでも楽しめるよう構成して、伊福部が学長をつとめた東京音楽大学の教授でもあるロシア人チェリストのドミトリー・フェイギンがチェロソロをつとめて復活演奏となりました。
 『イワンと子馬』(1953年)はケロヨンの生みの親として知られる藤城清治[1924-]の影絵劇の音楽を演奏会用に4つの楽章に構成したもの。ロシア文学を原作にしたこの影絵劇は1953年の初演以来、藤城の代表作として知られますが現在では幻の作品となっています。オーケストラだけでなく、エレクトーンも巧みに使い、イワンと子馬の冒険を表情豊かに描いています。
 『子供のためのリズム遊び』(1949年)は、伊福部がこどもの教育用SPレコードのために作曲したオーケストラ作品です。リズミカルで心躍るメロディーがたくさんあふれた音楽ですが、この曲は録音以来66年近くも埋もれており、オーケストラでの舞台上演は今回初の試みとなりました。(販売元情報)

【収録情報】
● 九人の門弟が贈る伊福部モチーフによる讃

 1. ゴジラの主題によせるバラード(芥川也寸志)
 2. Omaggio a maestro A.Ifukube(池野 成)
 3. 幻の曲(石井眞木
 4. 狂想的変容(今井重幸)
 5. Felicidades El Maestro!(原田 甫)
 6. Homage to Akira Ifukube(松村禎三)
 7. Omaggio al maestro Ifukube(真鍋理一郎)
 8. Gozilla is dancing(三木 稔)
 9. Hommage a A.I.(黛 敏郎)
● 伊福部 昭:子供のためのリズム遊び(全曲)
● 伊福部 昭:組曲『イワンと子馬』(藤城清治の影絵劇より)
● 伊福部 昭:『セロ弾きのゴーシュ』より
● 伊福部 昭:インドの虎狩り(アンコール)


 ドミトリー・フェイギン(チェロ・ソロ)
 伊福部昭百年紀合唱団(根岸一郎、上田純也、植田真史、富塚研二)
 オーケストラ・トリプティーク
 水戸博之(指揮)

 録音時期:2016年5月4日
 録音場所:東京、渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 構成・楽譜作成:吉原一憲
 解説:小林 淳
 録音・編集:磯部英彬
 デザイン:山口翔悟
 協力:伊福部家、永瀬博彦
 企画:西 耕一(スリーシェルズ)

収録曲   

ユーザーレビュー

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 百年紀シリーズvol4であるが、シリーズにして...

投稿日:2021/03/19 (金)

 百年紀シリーズvol4であるが、シリーズにしては割と変化球というか唯一怪獣映画の入っていない落ち着いた感じでクラシック寄りの作品である。激しい楽曲の多い怪獣映画中心のシリーズにおいては、いい意味で中休みといった感じの構成である。  伊福部氏弟子達9名による9曲からなる伊福部 讃に始まり、クラシック音楽教科書的な伊福部節を存分に味わえる「子供のためのリズム遊び」、感動的な「イワンと子馬」「セロ弾きのゴーシュ」といった構成。他ではあまり耳にすることの無い楽曲が揃っていて資料価値的にもありがたい1枚である。始めの「伊福部 讃」については、「伊福部昭先生の叙勲を祝う会コンサート」も持っていて聴いてはいたが、演奏はやや落ち着き気味なものの、最後の拍手が有るのと無いので、本作はしっかりカットしてあるので、聴き易いといえよう(コンサートの方は拍手有りでも歴史的価値としては存分にあるが・・)。但し、落ち着いた楽曲が多い分、ライヴの怖いところである雑音が一部気になる箇所があるのも事実。後半2作で咳払いが気になった箇所が幾つかあったと記憶している。2作は何れも別にアルバムが販売されてはいるので、そちらでカバーしときましょうか・・しかしながら、前半の楽曲は雑音も気にならず、総合的には素晴らしい1枚であることに違いはない。

birdmk さん | 東京都 | 不明

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