マックス・ウェーバーを読む 講談社現代新書

仲正昌樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062882798
ISBN 10 : 4062882795
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
256p;18

内容詳細

キリスト教と「利潤追求」の関係性から資本主義の本質を考察。国家の本質に含まれる「暴力」を見据え、「政治家」という天職を持つ人間を解明。民主化による大衆の官僚制依存について。学問的な議論をする上での基本を明示。「支配」「権力」「法」等、社会学の主要な分析対象を定義、その論理的体系化を試みる。学問の「国家資本主義化」に疑問を呈し、進歩と脱呪術化を掲げ、学者の基本姿勢を問い質した。時代を超えて影響を与える数々の思考。

目次 : 第1章 宗教社会学―『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』をめぐって(「プロテスタンティズム」と「資本主義」/ 労働と利殖/ カルヴィニズムにおける「個人」/ 近代社会思想における「労働」/ 「世俗内禁欲」の方法/ バクスターの労働観/ ピューリタニズムのジレンマ/ 「資本主義」の本質をめぐって)/ 第2章 ウェーバーの政治観―『職業としての政治』と『官僚制』をめぐって(『職業としての政治』の背景/ 「政治家」の二つの意味/ デマゴーグとジャーナリストと政党職員/ 人民投票民主制/ 心情と責任/ 近代官僚制)/ 第3章 社会科学の方法論―『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』と『社会学の基礎概念』をめぐって(ウェーバーの立ち位置/ 「客観性」とは?/ 「価値」の問題/ 「理念型」の問題/ 「社会学」とは何か/ 群集心理と社会的行為の間/ 行為と秩序)/ 第4章 ウェーバーの学問観―『職業としての学問』をめぐって(“Beruf”としての「学問」/ ウェーバーとSTAP細胞問題/ 専門化/ 進歩と脱呪術化/ 学問と価値/ 神々の闘い)

【著者紹介】
仲正昌樹 : 1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。文学や政治、法、歴史などの領域で、アクチュアリティの高い言論活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    本当にウェーバーの古典としての入門書だと思います。ウェーバーの著作については最近は私の知っている学生や大学院生に聞いてもあまり読んでいない人が多くなっています。ですのでこの本はそのような学生たちにはぴったりだと思います。四つの著作(すべて岩波文庫に収められています)についての解説が非常にわかりやすく読みやすさもあります。ウェーバー論争に入らずにいいと思います。折原先生などの著作は確かにいいと思うのですが、論敵をコテンパンにやっつけてしまうのでもう少しおおらかにならないかと思います。

  • harass さん

    社会学の大御所中の大御所の重要テキストを講義する新書。初心者でも分かりやすい。ざっと目を通す。「プロ倫」「職業としての政治」「社会学の方法論」「職業としての学問」の4つ。「方法論」は抽象的すぎるが、他はどれも現代に通じる部分があり、ウェーバーの目の確かさが分かる。「学問」で著者は現代日本の大学の講師事情、STAP細胞騒動などを絡ませて語る。

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。 さん

    ウェーバーを、宗教社会学・政治観・学問の方法論・学問観の4つの観点からの把握に努めたものであるが、ぼくには難しかった。仲正さんは、実はぼくと同学年である(1963-64年生まれ)。恥ずかしながら、ぼくは若い頃に学問を志していたことがあるのだが、こういう本を読むと、その道に進まなくてよかったと、つくづく思う(苦笑)。

  • シュラフ さん

    数年前の仙石さんの問題発言「自衛隊は暴力装置〜」はマックス・ウェーバーの『職業としての政治』がソースだったのですね。まったく知りませんでした・・・。この新書は、ウェーバーの著作の入門書なのだが、そもそもウェーバーの手がけた領域が宗教・経済・政治・社会科学・学問と幅広く、またその述べているところが中世まで遡っている部分もあって、正直に言えば私にはお手上げでした・・・。ただ、『プロテスタンティズムの倫理と資本の精神』に書いてあるように西洋の精神というものが資本主義発展に与えた影響の指摘については興味深かった。

  • 白義 さん

    ウェーバーの入門書解説書はたくさんあるが、あえて専門的になりすぎず、代表作を簡潔に分かりやすく「とりあえずウェーバーという人はこういうことを言ったんですよ」というのを理解させる点に特化したのが好印象。といっても正確さや深さに欠けているわけではなく、かなり込み入っていて難解な記述の多いウェーバーの本を実に的確に噛み砕いていると感心するし、民主制による国民の平等化が官僚による国民管理の平易さに寄与する、官僚支配の深化を意味する、という指摘などは直接原典を読んでいたのになるほどーと唸った。入門書のお手本である

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仲正昌樹

1963年広島生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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