フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理 中公新書

今橋映子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121019462
ISBN 10 : 4121019466
フォーマット
出版社
発行年月
2008年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,256p

内容詳細

現代社会で日々生まれ、流通し続ける報道写真。報道写真は真実を写しているのだろうか。我々は何を読み取ればいいのか。作り手だけでなく、見る側の力を問い直す刺激的論考。

【著者紹介】
今橋映子 : 1961(昭和36)年、東京都生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科比較文学・比較文化専攻博士課程修了。筑波大学文芸言語学系専任講師を経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授。学術博士。著書:『異都憧憬 日本人のパリ』(柏書房、1993年/平凡社ライブラリー、2001年、サントリー学芸賞、渋沢クローデル特別賞)、『“パリ写真”の世紀』(白水社、2003年、重森弘淹写真評論賞、島田謹二記念学藝賞、日本写真協会賞学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 翔亀 さん

    パリ論の研究者による写真史/写真論。写真ほど迫真をもって訴えてくるメディアはあるまい。しかし報道写真は、その起源から「芸術」と「真実」の間を揺れ動いてきた。フォト・ジャーナリストのカルティエ=ブレッソンの「決定的瞬間」が誤訳であって、「演出」や「トリミング」の拒否は神話に過ぎなかったことから始まり、ショアー(=ホロコースト)における写真による証言を巡る論争に至るまで、さまざまな具体的な作品に即して(掲載写真約80葉)、「写真は真実を写せるのか」「写真は現実を変えられるか」をしつこいほど問う。↓

  • swshght さん

    良書。本書は一貫して「写真は真実か」という命題のもとに語られている。筆者はまず「フォト・リテラシー」という概念を提唱し、撮る側と見る側の双方から写真における倫理を問い直す。「撮る」と「見る」を繋ぐ中間への指摘も揺るぎない。つまり「撮影」「編集」「読解」の共犯関係。写真は世界をありのままに表象しない。「撮る」から「見る」への過程のなかで、意味の付与や隠蔽や歪曲がなされる。そこから現実の表象不可能性とナラティヴィテの問題が浮上してくる。写真は世界と時代を読み解くうえでどこまで有効なのか。深く考えさせられた。

  • yo_c1973111 さん

    撮る側、流通する側、展示する側、そして視る側のリテラシーを20世紀作例を中心に検討するものでとても意義深い。「パリ写真の世紀」からの新書として購入しやすいんのだがすでに廃刊か(!?)...著者は仏比較文化研究を専門とするが、著作の多い国内写真研究者よりも研究深度と慧眼に感心する。「パリ写真〜」も廃刊でもったいない。すでに展覧会は終了しているがゲルハルト・リヒター「ビルケナウ」への理解、見かたにも役立ちそうだ。

  • zk さん

    良い本ですよ!これは

  • bittersweet symphony さん

    著者はパリをテーマとした写真についての評論を本職とする方のようです。この本でもパリを被写体としていた写真家・写真についての記述のウェイトがかなり高い印象です。難点なのはそれがフォト・リテラシーに関する議論を深める方向にはほとんど働いていないところで、何ゆえこのタイトル・テーマで本を書こうとしたのかは不明です。後半はセバスチャン・サルガド作品を軸とした報道写真論なのですが、基本的には著者曰く報道性と芸術性を両立しているとみえる現代のドキュメンタリー・フォトに対する批評性は限りなく薄いものになっています。

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