KON’S TONE「妄想」の産物

今敏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784835457468
ISBN 10 : 4835457463
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
今京子 ,  
追加情報
:
333p;21

内容詳細

没後10年となる世界的アニメーション監督・今 敏が唯一手掛けたテレビシリーズ=『妄想代理人』の制作記録&自己解説が1冊に!

今をさる10年前--- 現在、世界中で稀有の映像クリエイターとして、アニメーションの枠を超えて、多くの映画作品にも影響を与えた今 敏監督が、若干46歳の齢で逝去されました。命日は2010年8月24日。享年46。あの日から10年の月日が経ちました。

アニメーション監督・今 敏が生み出した長編劇場作品は、全部で4作。
1997年『PERFECT BLUE』
2002年『千年女優』
2003年『東京ゴッドファーザーズ』
2006年『パプリカ』
そして、テレビシリーズはただ1作。WOWOWで全13話が放送された、
2004年『妄想代理人』
のみとなります。

復刊ドットコムでは、上記した4つの劇場作品の絵コンテ集に加え、漫画家時代の作品である『OPUS』『セラフィム 2億6661万3336の翼(押井守との共著)』、そしてエッセイ集『KON'S TONE 「千年女優」への道』などの著作を刊行してきました。
そして没後10年となる本年=2020年は、『妄想代理人』の企画&製作過程での日常や非日常的事件、映像クリエイターとしての創意や葛藤や発見をつづった『KON'S TONE 「妄想」の産物』を刊行することになりました。

突然現れた謎の通り魔「少年バット」。折れ曲がった金属バットを片手に、目深にかぶったキャップで、ローラーブレードを駆って参上する神出鬼没の存在。
ゆるふわなキャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子が最初に襲われて以来、まるで増殖するかのように出没をかさねることになった「少年バット」と、それに襲われたり、巻き込まれたりした人々を巡る、様々なテイストのエピソードでつづられた破格のサイコロジカル・エンターテインメントが『妄想代理人』、全13話です。

『妄想代理人』
原作・総監督=今 敏/シリーズ構成=水上清資/キャラクターデザイン=安藤雅司
色彩設計=橋本賢/撮影監督=須貝克俊/編集=瀬山武司/音響監督=三間雅文
音楽=平沢進/アニメーション制作=マッドハウス/製作=「妄想代理人」製作委員会

本書は、『KON'S TONE 「千年女優」への道』の続編ともいえるタイプの書籍です。
『東京ゴッドファーザーズ』完成前の時期に、なぜテレビシリーズを立ち上げようと思い至ったか。『妄想代理人』制作から遺作となる『パプリカ』へといたる縁。作品内容・作画演出手法についての自己解説、製作現場のルポルタージュまで--- 今監督の生前からオフィシャルサイト【KON'S TONE】で公開されていたテキストを、多くの絵コンテページも収録し、初めて書籍のかたちにまとめました。
創作者の内面、アニメーション制作の現場など、ファンというだけでは知りえない貴重な情報、ものの見方が横溢した貴重な一冊です。

(c)2020 KON Satoshi (c)2020 KON'STONE


《今 敏(こん さとし)》
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。マンガ家、アニメーション監督。
大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、マンガ家としてデビュー。マンガ作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石』(以上講談社)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上、徳間書店)がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日永眠。享年46歳。

【著者紹介】
今敏 : 1963年、北海道生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科在学中の85年、ヤングマガジン主催のちばてつや賞を受賞し、漫画家デビュー。90年、大友克洋原作の映画『老人Z』の美術設定を手がけ、アニメーション映画初参加。劇場映画初監督作は『パーフェクトブルー』(98年:兼・キャラクターデザイン)。同作は国内はもとより海外でも高い評価を獲得し、カナダのファンタジア映画祭アジア映画部門作品賞、ポルトガルのファンタスポルト映画祭ファンタジア・セクション賞アニメーション部門作品賞、ニューヨークのBムーヴィー映画祭アニメーション部門作品賞を受賞した他、ベルリン映画祭など数々の国際映画祭に正式出品された。続いて自ら原案・脚本を手がけた『千年女優』(02年)を監督。同作はファンタジア映画祭でアニメーション映画部門作品賞とファンタジア・グラウンド・ブレイカー賞の二冠を獲得した他、スペインのシッチェス・カタルニヤ映画祭オリエント・エクスプレス賞を受賞。国内でも毎日映画コンクールの大藤賞を始め、文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞など、数々の賞に輝く。遺作となった第四作『パプリカ』(06年)も第14回Chlotrudis Awardsベストデザイン賞、第25回ポルト国際映画祭Critics’Award受賞、第35回モントリオール・ニューシネマフェスティバルPubliic’s Choice Award受賞、第8回ニューポート・ビーチ・フィルム・フェスティバルFeature Film Award受賞、東京アニメアワード2007優秀作品賞劇場映画部門・個人部門音楽賞(平沢進)など多くの賞を受賞した。2010年8月24日、膵臓癌のために急逝。享年46歳。2020年、第47回アニー賞 ウィンザー・マッケイ賞(生涯功労賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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人物・団体紹介

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今敏

1963年10月12日、北海道生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科在学中の1984年に『虜―とりこ―』で第10回ちばてつや賞最優秀新人賞を受賞。翌年、第11回ちばてつや賞の佳作となった『カーヴ』により「ヤングマガジン」誌上でデビュー。本書収録の短編を発表したのち、大学卒業後の1990年

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