ジャンパーを着て四十年 ちくま文庫

今和次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480438287
ISBN 10 : 4480438289
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;15

内容詳細

結婚式でも大使の前でも、いつでもジャンパー。柳田國男に破門され、「考古学」ならぬ「考現学」を生み出した今和次郎。戦前戦後の日本社会を市中から観察してきた著者がユーモアたっぷりに服装文化の古今東西を語りだす。“服”とは一体なにものなのか。世間に溢れる“正装”“礼儀”“エチケット”とは、“装う”という行為の意味は?時代を超える隠れた名著、待望の復刊!

目次 : ジャンパーを着て四十年/ 礼儀作法の由来/ きものの伝統/ 服装改良の歩み/ ユニホームとは/ 地方にみる洋服姿/ 感覚か生活か/ 流行の価値を探れば/ 歓楽を求めるための衣裳(古代エジプト)/ 神に近づくための服装(初期キリスト教)/ 人づくりの哲学/ 大衆に直面して/ 家庭科にもの申す/ 服装への発言

【著者紹介】
今和次郎 : 1888年、青森県弘前市生まれ。建築学者、風俗研究家。1912年、東京美術学校図案科卒業。17年頃から郷士会へ参加、柳田國男らと農村・民家の調査を行う。20年〜59年まで早稲田大学教授。23年の関東大震災後、吉田謙吉とともに「バラック装飾社」や「考現学」を始める。その後の研究範囲は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだ。73年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    ちくま文庫、7月の新刊まさしく出たばかりです。最近ちくま文庫の路上観察関係の本を読んでいたので、考現学の今和次郎の服装だけに拘らない人間観察エッセイを堪能しました。ジャンパー(=ナッパ服)を着て、授業は勿論、教え子の結婚式、葬式までも行き、果てはアメリカの大使のパーティーまで行き、「日本にももののわかった男がひとりいたのか、みんなイエスマン、イエスレディばかりとおもっていてのだが?」と記事にもなりました。和次郎さんは柳田國男に師事していたのが、破門された過去があったなんて初めて知りました。

  • Inzaghico さん

    著者は、あるときからジャンパー以外は着ないと決めて、冠婚葬祭もそれで通した。あえてそれで通して、世間の反応を観察するのも目的だったというのだから恐れ入る。柳田国男は激怒して今を破門したというが、それは超端的に言えば、調査を背広でやるか、ジャンパーでやるか、の違いだったんだろうか(雑な推理だが)。宮様にもジャンパーでお目にかかったという。ちなみに宮様はスポーツ服だったそうだ。こういうところが、宮家の育ちのよさだよな、と妙に感心した。

  • cof さん

    ラジオで武田砂鉄が紹介してるのを聴いて手に取った。自分は着飾るためのアイテムを作って生活してるので、反論したくもなったが、それでもおもしろかった。あとがきがよかった。自分はフォーマルを着る機会が全然ない生活なので、結婚式の参列はアホみたいな格好をする楽しさがあると思ってるけど、ジャンパーの人がいる結婚式は楽しそうでいいなあ。

  • ぼっせぃー さん

    内容がとっ散らかっている上に同じ話を繰り返していて読みづらすぎる。インテリー大衆を比較してみせる俯瞰の立場としてジャンパーを着た自分を置いているのだろうが、うまく行っているようにも見えず、意固地さだけが目立った。以前今和次郎を評して帰納の誘惑に抗っている、大きな思想へまとめないところに好感が持てると書いてみたのだが、本書に関しては自分の心情を立てるために生活やファッションについての浮薄で月並みな雑語りに終始しており落胆した。柳田が諌め、民俗学から破門したのはこのような部分だったのではないかと思わせられる。

  • misato さん

    ただ意固地にジャンパーで過ごしているわけじゃなく、芯をついた考えあってのジャンパー姿だと読んでいてわかった。大変失礼ですけれど、著者は上っ面の無い、素朴で可愛いい人のように思えた。 現在の服装の由来を考えたこともなかった。興味の持ちどころの違いが読めて面白かった。

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