死ねばいいのに 講談社文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062773515
ISBN 10 : 4062773511
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
追加情報
:
466p;15

内容詳細

死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏がり。

【著者紹介】
京極夏彦 : 1963年北海道生まれ。’94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。’96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞受賞。この二作を含む「百鬼夜行シリーズ」で人気を博す。’97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、’04年『後巷説百物語』で直木賞、’11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sk4 さん

    文庫版で再読。 京極さんの小説と言えば、辞書より分厚くて字がギッシリ・・・ でもこの本は割と薄めです。 だったら____死ねばいいのに。 ・・というぐらいの唐突さでタイトル砲をぶちかますケンヤ。 初読の時はケンヤが脳天から振り下ろす伝家の宝刀『死ねばいいのに』の爽快感に心を奪われていたけど、再読してみると改めて不思議な話だと思う。最後まで読んで、この乾き。もしも自分がアサミだったとしたらどうしただろう? 謎です。

  • nobby さん

    文庫にて再読。殺された亜佐美について、上司・同僚・母親達な周囲に聞き回る健也だが、返ってくる言葉は弁解や愚痴など自身のことばかり…「自分、バカなんすよ…」と呆けながらも徐々に問い詰め、そんなにツラくて生きたくないのなら「死ねばいいのに」と最後に決め台詞でぶった斬るのには爽快さ漂う。その自分本位な胸中が暴かれる様には自らも重ねてドキッとさせられる。最終章に向けて明らかになる真相が、内容の衝撃に反してあっさり記されるのも印象的。7年振りの読後もまた、その自虐開き直るキャラに馴染めず苛立つばかりだったのも確か…

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    京極作品初読み。殺された被害者の周囲の人間の自己欺瞞の仮面を引き剥がしていくという内容で、皆が様々な愚痴や不満などの本音を吐露していく様子は身につまされる部分もあり面白かった。だが毎話ごと「死ねばいいのに」という辛辣な一言を持ってくる同様の展開に正直後半は飽きてしまった。また「自分は教養も常識もない非常識な馬鹿」だと、はすっぱな言葉遣いで何度も繰り返すような主人公が、事件関係者の本音に迫り矛盾を糾弾していく姿がどうも説得力に欠ける。私から見ると彼もまた人の意見は聞かず自分の主観ありきに思えて仕方なかった。

  • 優希 さん

    ゾクっとさせられますね。死んだ女性・亜佐美のことを問いかけるケンヤ。彼が投げかける問いは問われた人たちの心の奥まで抉り取っているようで鳥肌が立ちました。交わらない会話の中で見透かされる想いがあるのが怖いところです。浮かび上がる心の昏さが際立つ感がありました。最後にケンヤが解き放つ「死ねばいいのに」の一言は百鬼夜行シリーズで言う憑物落としと同じ効果を出しているのでしょう。妖怪こそ出てきませんが、ある意味で人の心の闇という妖怪の如くの心理に入り込む怖さがあると思います。

  • YM さん

    お気に入りさんに紹介してもらった本書。「死ねばいいのに」というキャッチーなタイトル、装丁の不気味さ、これは僕の好きな人間関係ドロドロ、怨みまくりのやつだと思って読み始めたら…、ぜんぜんでも無いけど、ぜんぜん違う!これはできるだけ情報入れずに読んだ方がいいと思います。確かにミステリーなんだけど…。長いなあとか思うんだけど…。読めば読むほどアレを待ってる自分がいるんです…。もしかして、ありきたりの自己啓発本読むより、これ読んだ方が…。あー、だめだめ!言いたくなるー!とってもおもしろかった!

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京極夏彦

1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。200

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