文庫版 邪魅の雫 講談社文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062763714
ISBN 10 : 4062763710
フォーマット
出版社
発行年月
2009年06月
日本
追加情報
:
15cm,1318p

商品説明

毒殺の連鎖を断ち切る術はないのか。
京極堂、時間(とき)を作る。
シリーズ弟9弾

江戸川、大磯で発見された毒殺死体。2つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。百鬼夜行シリーズ第9弾。

内容詳細

江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。百鬼夜行シリーズ第九弾。

(「BOOK」データベースより)

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今までのシリーズでは、タイトルの妖怪に関...

投稿日:2021/04/25 (日)

今までのシリーズでは、タイトルの妖怪に関する絵解きとそれになぞらえた事件の背景の解説が醍醐味だったのだが、前作よりその傾向が薄れている印象を受ける。本作では人気の登場人物の過去に触れているので面白くはあるのだが、やや拍子抜け。

forest さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • nobby さん

    ばたばた人が死ぬ…其処も彼処にもと波及する毒殺、怪しい其奴が語るのは殺したのは彼奴の為…実菜に恵にと混乱極める人物把握や事柄の全く噛み合わない様はまるで出鱈目だが巫山戯てはいない…誰もが持つ邪悪を魅惑へと導く雫の脅威…「昔、或る処に〇〇と云う男が居ました」と語られる憑き物落としにゾクゾクしながら、因縁の迚も厭な男にまた結びつくのもスゴい!序盤では冗談の様に描かれていた榎木津の縁談が何とも切ない結末を呼ぶ…彼に辛い言葉を云わせたくなかったから此処に来たという想いにグッとくる…ラスト颯爽と下された罰には嘆息…

  • ちょろこ さん

    ラストシーンが好きの一冊。ややこしさからのシンプルさ、この一転が良かった。連続殺人事件の展開は正直、ややこしい。頭の中でどんどん絡まり始め、榎木津さんの縁談もどう関係してくるのか先が見えない不安も拡がった所にしずくが落とされた。その一滴が一気に絡まりをほぐし世界が一気にまとまった。無色透明のそのしずくの色がいくつもの色味を帯びていくのが良い。邪悪な黒、時には人を想うピンク、時には懐かしのセピア色に。榎木津さんの意外な思い出、相手のための突き放しというラストシーンが「狂骨の夢」と並ぶほど美しくて好き過ぎる。

  • 優希 さん

    今作は大磯・平塚を舞台にしたご当地モノ。江戸川と大磯で発見された毒殺死体。被害者と榎さんの意外な関係は驚きですね。今回のキーパーソンのような感じがします。2つの事件の繋がりを掴むべく独自の捜査をする青木くんや警察組織自体が捜査に行き詰まる中、やはり動き出すのは秋彦さん。関わる人たちの関係などにややこしさはあるものの、圧巻の憑物落としで全てが明かされる瞬間が気持ちいいですね。若干地味ではありますが、雫と毒を絡めた綺麗な作品だと感じました。

  • とも さん

    今年の夏は、京極夏彦の世界にどっぷり浸かった。 梅雨明け前7月中旬から姑獲鳥の夏を読み始め、邪魅の雫まで9作品を夏の終わりまでに読みきった。 邪魅の雫もとても面白かった。いつもながら分厚さを感じさせない、あっという間の読了だった。 今昔百鬼拾遺も読みたくなって、すぐ本屋に走った。

  • レアル さん

    いままでの「百鬼夜行シリーズ」ではないような描き方。いつものような「常識を超越した謎」ではなく、普通の「ミステリー小説」になっているような感じがする。そして読了後、少しはすっきりしたが、何だかモヤモヤ感が残っているのは、きちんと読み切れていないせいなのか。。とはいえ、物語としてはとても楽しめた!そして「百鬼夜行シリーズ」もひとまず読破。次は『百鬼夜行―陰』。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。200

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