文庫版 百器徒然袋 雨 講談社文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062751803
ISBN 10 : 4062751801
フォーマット
出版社
発行年月
2005年09月
日本
追加情報
:
15cm,744p

内容詳細

「推理はしないんです。彼は」。知人・大河内の奇妙な言葉にひかれて神保町の薔薇十字探偵社を訪れた「僕」。気がつけば依頼人の自分まで関口、益田、今川、伊佐間同様“名探偵”榎木津礼二郎の“下僕”となっていた…。京極堂をも巻き込んで展開するハチャメチャな妖怪三篇「鳴釜」「瓶長」「山颪」を収録。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょろこ さん

    笑いしか出なかった、一冊。特殊な能力を持った容姿端麗頭脳明晰な榎木津探偵を主軸に描かれた薔薇十字探偵ワールド物語。とにかくくだけていて読みやすい。榎木津はもちろん、下僕ズを含めてそれぞれのキャラが満遍なく描かれ、誰に対してもクスッと笑いしか出ない。キャラが際立つスピンオフものは面白いなぁと改めて実感。そして「〇〇事件」と出てくるとやっぱり京極堂シリーズを読みたくなる。どの事件も榎木津が引っかき回しながらも、終わり良ければすべて良し。タイトルの「雨」も「晴」に変わりそうな爽快感と明るさも良かった。

  • 優希 さん

    面白かったです。薔薇十字探偵社の活躍する3編の物語。薔薇十字探偵というより榎木津が仕切った事件の数々。推理はしない榎木津の行動がまさに痛快という感じでした。益田くんや関口くんは元からですが、秋彦さんや木場、伊佐間、マチコまで皆が巻き込まれていくのが笑えます。秋彦さんは唯一下僕扱いされていないせいか、迷いや戸惑いを見せながらも芯を通しているのが凄いです。益田くんが刑事時代と比べると鈍い感はありますし、完全にバカオロカ扱い。ハチャメチャで痛快で楽しいし、薔薇十字探偵ファンにはたまらない1冊でしょう。

  • bookkeeper さん

    ★★★★☆ 再読。薔薇十字探偵社の超人探偵が難事件を力任せに粉砕して回る中編3つ。「力任せに粉砕」とか何テキトーなことを、といわれそうだけど至極正確に記述しています(笑)。捜査も推理も一切しない探偵が、悪党達に天罰を下す。薔薇十字団なんて下品な団に入った覚えはない、と憎まれ口を叩きながら京極堂も楽しそうです。名前を全く覚えてもらえない"僕"は、気が付けばおかしな仕掛けに巻き込まれていく。私だったらやっぱり「うぅ」とか「ぐぅ」しか言えないだろうな…。 「そうだ!僕だ。お待ちかねの榎木津礼二郎だこの馬鹿者!」

  • レアル さん

    短編集。やっぱりこのシリーズは京極堂さんがいなければ読んだ気がしない。またハチャメチャな榎さんが主人公でしっかりと笑わせて貰った。テンションの低い時のこの痛快感はホントに嬉しい。一気にテンションが上がっちゃう。何で榎さんがメインになるだけでこんなに明るい話になるのだろう。。榎さん無敵過ぎる!

  • よむよむ さん

    再読。いつのまにか始まった京極祭り。読み始めたらあの作品もこの作品も読み返したくなる。今作は榎木津礼二郎、大活躍の中編三編。薔薇十字探偵社に持ち込まれた依頼を、推理をせず特殊能力を足掛かりにハチャメチャに引っ掻き回し、破壊し、それでも最後は丸く収める離れ業が見事だ。いや最後に収めるのは京極堂か。もうとにかく痛快で爽快、暑さも吹き飛ぶほど楽しんだ。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。200

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