文庫版 塗仏の宴 宴の支度 講談社文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062738385
ISBN 10 : 4062738384
フォーマット
出版社
発行年月
2003年09月
日本
追加情報
:
15cm,981p

内容詳細

「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り―たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。十五年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第六弾。

(「BOOK」データベースより)

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本シリーズ初の上下巻の内の上巻。今まで各...

投稿日:2021/04/25 (日)

本シリーズ初の上下巻の内の上巻。今まで各巻に登場してきた人物が複雑に物語に絡み合い、どのように収拾をつけるのか気になってページをめくった。

forest さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェルナーの日記 さん

    遂に京極先生も(ご本人は、おそらく不本意だったに違いない)分冊しなければならなった(いろんな意味で、あの本の厚さは殺人的です)。本書『宴の支度』に登場する妖怪は6匹。何れも出処がはっきりしない妖怪ばかり。これは普通であれば異常である。『鉄鼠の檻』のレビューでも書いたが、”始まりのない”モノという存在はありえないから。まるで頭のない地蔵さんみたいで、何も無い処から突然ポオっと出てくるなんて、お化けじゃあるまいし…… ッテ!! こいつ等お化けジャン?! ――そこで新たな哲学的・物理学的疑問が生じる…… つづく

  • nobby さん

    「世の中には不思議でないものなどないんですよ」既に序盤で語られていた挑戦的な言葉が、再び最後に告げられ宴の支度が整ったということか…妖怪名で並ぶ短編6つは、逗子の箱根の房総の怪事件で遺された人物達が続々と登場。記録から丸ごと消された集落、胡散臭い団体や集会、何やら薬が共通項で、記憶のスレ違いに黒幕ありか…相変わらず濃く広大に披露される何気ない蘊蓄が、最後には見事に事実を紡ぎ出す。各編をまたぎ散りばめられた人名や事柄の把握は難解ながら、必死に大筋に食らいつく…とにかく関口の心配を一番に宴の始末を見届けたい!

  • 優希 さん

    分厚い序章の物語。今までシリーズで事件に関わった人たちが巻き込まれて行く百鬼夜行の妖怪の世界。全体的に閉塞した息苦しさがありますが、それぞれの物語にかけられた呪縛に縛られていく感覚が心地よくもありました。妖怪論のような語りから立ち上がる独特の視点には引き込まれるものがあります。一見バラバラに見える物語が端々のキーワードでゆるく繋がり、1つの核となる場所で見える風景。宴の支度は整いました。そしてここから新たな始末が始まるのですね。

  • ちょろこ さん

    すごい長旅に出る覚悟で挑んだ一冊。読んでも減らない。でもやっぱり面白い。これから何が待ち受けているのか、長旅への荷造りのような感覚で楽しかった。存在したはずの村の消失という不可解な案件から始まり、いつだって危ういイメージの関口さんが今回は本当に危うい。大丈夫だろうか。そして懐かしの朱美さんが目にした怪しい術。謎のハンチング帽薬売りの尾国はかなり不気味で手強そう。待ち侘びていた榎木津さん、木場さんも登場してうれしい。そして絡新婦のあの女性がまさか…。この先を知りたい。それしか言葉が出ないから下巻へ。

  • レアル さん

    連続短編と言うのかしら。。事件軸というかお化け軸で書かれていて読みやすい&整理しやすい。そしてちゃんと繋がっている!しかしこれらは次巻の支度に過ぎない!とても長い支度だったけど、次巻の「始末」が楽しみである。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年北海道生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。200

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