中国侠客列伝 講談社学術文庫

井波律子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062924139
ISBN 10 : 4062924137
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;15

内容詳細

「弱きを助け、強きを挫く」。乱世に登場する侠客たち。不正を許さず替天行道。信義を重んじ一諾千金。公憤・義憤・忠義のために、命を賭して果断に行動する侠の精神。歴史を変え、物語世界を豊かに彩った魅力あふれる人物たち。「趙氏孤児」、『史記』「刺客列伝」、『三国志』、『水滸伝』…。三千年間脈打つ侠の精神の強さとやさしさが心を揺さぶる。

目次 : 実の部 歴史上の侠(輩出する侠者たち―春秋戦国時代/ 変わりゆく遊侠無頼―漢代/ 三国志の英雄―三国六朝時代)/ 虚の部 物語世界の侠(超現実世界の物語―唐代伝奇の侠/ 侠者のカーニバル―『水滸伝』/ 舞台の上の侠―元・明・清代)

【著者紹介】
井波律子著 : 1944年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は中国文学。2007年『トリックスター群像―中国古典小説の世界』で第10回桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さとうしん さん

    第一章・第二章の『史記』の世界の侠客たちの話は毎度お馴染みという感じで何の変哲もないが、お馴染みでない話が展開され始める六朝あたりから著者の本領が発揮され、ぐんぐんと面白くなる。『桃花扇』に侠を見出すという議論も少なくとも日本ではほとんどなかったのではないだろうか。「新派武侠小説」など現代の侠客物語にも触れて欲しかったというのはさすがに無理筋か…

  • ヨクト さん

    実在した人物、三国志から物語の人物、水滸伝まで中国の任侠の世界を解説。ぼくの大好きな水滸伝はまさに任侠の物語で、それが男臭く、それが心地よい。誰に馬鹿と言われようと自分の恩義を忘れず、人に酔狂し、生命を賭す。そんな好漢がドロドロネチネチした面従腹背な人物よりも好きだ。

  • 鐵太郎 さん

    日本の侠客と呼べる男たちが登場したのが、17世紀に始まる江戸時代前期の旗本奴と町奴だそうです。信義と誓いを重んじて、強きを挫き弱きを助ける男たち。しかし中国では、はるか昔から侠客と呼ばれる男たちがいました。その中国の侠客を、春秋時代から描いたもの。春秋五覇と呼ばれた為政者たち、刺客として名を残した男たち、前漢の高祖劉邦、三国志の男たち。しかし歴史上の侠がここで終わり、あとは水滸伝などから始まる虚の世界の侠客たち。──内容はいろいろ面白いんですが、話のヘソがよく見えない気がしますな。

  • 中島直人 さん

    (図書館)後半、虚の方は、ほとんど知らない話ばかりで興味深く読むことができた。読んでみたい。

  • オイコラ さん

    古代の侠はちょっと、ぶっ飛び過ぎに感じなくもない。「論を待たない」「他ならない」が多用されていて、かえって説得力を弱めているように思う。虚の部より実の部の方が面白いというか、水滸伝とか桃花扇のあたりはストーリーの説明が主体で、読んでない身にはありがたいような、でも侠客について論じる部分が薄くなっているとおもう。

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