崑崙の玉/漂流 井上靖歴史小説傑作選 講談社文芸文庫

井上靖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062903769
ISBN 10 : 4062903768
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
334p;16

内容詳細

中国の古代から人々が熱心してやまない「玉」の産地として聞こえた、誰も知らない崑崙山を目指して黄河の源流へと遡っていく人々に襲いかかる苦難の行方を描いた「崑崙の玉」。著者の独擅場とも言うべき西域・中国もののみならず、戦乱の世において非運に倒れた武将たちの運命を見据えた戦国もの等も収録。透徹した視線と自在な筆致が冴える傑作短篇集。

【著者紹介】
井上靖 : 1907・5・6〜1991・1・29。小説家。軍医の父の赴任地、北海道旭川で生まれる。幼年期を伊豆湯ケ島で過す。京都帝国大学文学部卒。20代から詩作を始め、同人詩誌『聖餐』を主宰する一方、懸賞小説に応募。1936年、大阪毎日新聞社に入社。50年、「闘牛」により芥川賞を受賞、本格的に作家活動に入る。51年、毎日新聞社を退社、記者生活に終止符を打つ。著書に『氷壁』(日本芸術院賞)、『敦煌』『楼蘭』(二作により毎日芸術大賞)、『淀どの日記』『孔子』(共に野間文芸賞)、『おろしや国酔夢譚』『本覚坊遺文』(共に日本文学大賞)等がある。日本芸術院会員。76年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hirayama46 さん

    中国・西域や日本の戦国時代の短編を中心に揃えた歴史小説集。変化球な中央アジアものの「古代ペンジケント」なども収録。井上靖の歴史小説は、登場人物の気持ちに寄り添いすぎない、適度な距離感の保ち方に好感が持てます。すべてを理解するような姿勢を見せず、歴史上の一点を冷静に叙述する感覚。お気に入りは大望を抱いた人の顛末を描く「崑崙の玉」、本能寺の変の半年前における、当時の重要人物たちの情景をスケッチ風に軽やかに映す「天正十年元旦」あたり。

  • やまとまと さん

    淡々と描かれる歴史上小説なのに登場人物からは熱というか情動を感じる。

  • 湯豆腐 さん

    井上靖の小説において主役は常に歴史とか運命とかの巨視的なもので登場人物はあくまでも観察者に過ぎないのでいつも打ち切りマンガじみた終わり方をする。文芸文庫の解説、通奏低音が流れていがち。透徹した眼をしがち。

  • 悸村成一 さん

    11編。「崑崙の玉」「永泰公主の頸飾り」「古代ペンジケント」「利休の死」ほか。図書館本。 98

  • you さん

    著者の西域ものは旅情抜群。この時代の旅をしたくなる。

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人物・団体紹介

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井上靖

1907(明治40)年、北海道生まれ。静岡県に育つ。京都帝国大学哲学科を卒業後、毎日新聞社に入社。50年「闘牛」で芥川賞を受賞し、51年に退社、作家生活に入る。58年『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、60年『敦煌』『楼蘭』で毎日芸術賞、64年『風涛』で読売文学賞、69年『おろしや国酔夢譚』で日本文学

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