洋裁文化と日本のファッション

井上雅人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787234179
ISBN 10 : 478723417X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
267p;21

内容詳細

女性たちが自分の洋服を自らの手で作る技術を中心とした洋裁文化。1940年代後半から60年代半ばまでの間に一気に形成され、そして消滅したその実態を、デザイナー、ミシン、洋裁学校、スタイルブック、洋裁店、ファッションショーなどの事例から立体的に描き出す。

目次 : 序章 身体の平等化と民主化の実践/ 第1章 デザイナー―時代の主役になった人々/ 第2章 洋裁学校とミシン―作る=着る人の身体と規律訓練/ 第3章 ファッション誌―情報としてのファッションとマスメディア/ 第4章 洋裁店とファッションショー―趣味によって共有される空間/ 第5章 洋裁文化の消滅―構造はどのようにして次の構造へと移り変わったか/ 終章 コム・デ・ギャルソン論争とアンアン革命

【著者紹介】
井上雅人 : 1974年、東京都生まれ。東京大学文学部および文化服装学院卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。武庫川女子大学講師。専攻はデザイン史、ファッション史、物質生活史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • くさてる さん

    戦後の女性の文化、とりわけ当たり前のように存在するからこそあまり語られてこなかった家庭分野に関するものに興味があって手に取りました。洋裁、という文化の広がりと成り立ちの歴史が丁寧に語られ、専門的な部分も多かったですが面白かったです。

  • 読み人 さん

    <図書館本>私の母は夏以外は和服だったなー、などと昔のことを思い返しながら感慨に耽りつつ読みました。表紙のイラストが長沢セツで、本分にも結構な量で長沢セツに触れているので嬉しかった。長沢セツ、天才よね。

  • Yoko Kakutani 角谷洋子/K さん

    膨大な哲学書、映画、小説など引用しながら、多角的に日本の戦後の洋裁文化を語っている。 終盤で吉本隆明、埴谷雄高の間で行われたコム・デ・ギャルソン論争に触れているが、その章がすこぶる面白い。吉本の「私は「コム・デ・ギャルソン」の「東京コレクション・85」もまた、芸術性において、『死霊』七章に勝るとも劣らないものだと確信しております」という言葉が頼もしい。

  • paxomnibus さん

    型紙をおこし布を裁ち組み立て縫い上げて服を作る「洋裁」という技能、外では収入源となり内では家計の節約にと女性の生活向上に大変役立っていた時代が日本にはあった。それを支えていたのが数多の洋裁学校であり、そこでは技能のみならず着こなす技術やマナーなど教養も身につけられたそうだ。その土壌があってこそ、終戦後に洋服があっという間に普及したのだった。「洋裁文化」が日本女性に及ぼした良い影響は計り知れない。服を見る目が養われてたので内外のファッションにも鋭敏になれた。「洋裁」の活路は今後はコスプレに見いだせるかも…。

  • almondeyed さん

    カヴァーに長沢節のスタイル画が使われているだけあって、長沢節の、日本のファッション・文化に与えた業績の大きさがキチンと記述されているのにビックリ。この本は日本の洋裁文化の独自性を主張するために書かれた本なのかと思っていたので。そういえば、今はなきセツ・モードセミナーには昔、洋服作りを学ぶファッション科も併設されていたのだ。わたしの在学中にはあったのだから、受講しておけば良かったなと、今更ながら反省。

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