新東海道五十三次 河出文庫

井上ひさし

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309412078
ISBN 10 : 4309412076
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;15

内容詳細

「『東海道中膝栗毛』のもじりでなにか乙粋なものはできますかしらん」との依頼を受けて、古今東西の資料をひもときながら、奇才・井上ひさしと山藤章二が東海道を駆け抜ける!歴史はもちろん、言語に、下の話まで、縦横無尽な思考とイラストが楽しい傑作。

目次 : 噂のはやさについて/ 富士の白雪ゃ朝日でとける/ たまぼこの東海道/ 一九氏との一夜/ 御蔭参りの蔭に御師あり/ たまには道草もええじゃないか/ 童謡うたって海道みれば…/ 「くだりもの」はくだらなくない/ 旅に褌かかせるものか/ 五人組帳の裏返し/ 「どす」と「です」と「だす」/ 逸話の向うに見えるもの

【著者紹介】
井上ひさし : 1934年、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部員兼進行係などを経て文筆業に入る。47年『手鎖心中』で直木賞、56年『吉里吉里人』で読売文学賞、日本SF大賞などを受賞。他、小説、戯曲、テレビ脚本などで受賞多数、著書多数。2010年4月9日、逝去

山藤章二 : 1937年、東京都生まれ。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)デザイン科卒。広告会社勤務を経て、64年に独立。70年講談社出版文化賞、71年文藝春秋漫画賞、83年菊池寛賞受賞。2004年紫綬褒章。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    一九の『東海道中膝栗毛』のパロディ小説だと思っていたが、実態は江戸後期の旅に纏わる諸々の事柄を考証したもの。こういう井上ひさしもあるのだなというのが全体を通しての感想。「お蔭参り」から飯盛り女の呼称方言など、よく言えば縦横無尽、また見方によれば脱線続き。考証としての価値はあるだろうが、期待していた井上ひさしの口調と文体を楽しむという風にはいかなかったのはまことに残念。

  • saga さん

    冒頭の五十三次ポルノ版で「もしや?」と思ったら、やはり筒井康隆氏との親交がある著者だった。しかし、回が進むにしたがって、だんだんアカデミックな内容になっていく筆致。「五人組帳の裏返し」で、十返舎一九の『膝栗毛』を文学ではなく、江戸の庶民を仮想の旅で楽しませる娯楽本と論破しているのが気持ち良い。日常生活と旅は、表と裏、正と邪、聖と猥というのが胸にすとんと落ちる。

  • Takao さん

    2013年3月20日発行(初版)。初出「文芸春秋デラックス」(1974年12月号〜1975年12月号)、単行本は1976年5月、文春文庫1979年7月発行。「東海道中膝栗毛」のパロディと勘違いして図書館で予約したが、全く違った。江戸から京までの道中から諸方面に脱線(発展?)し、膨大な資料を活用し、縦横に薀蓄が披露されている。学童疎開の話、五人組の話等が印象に残っている。最後は一九論。「一九は生涯流民として通したために時代が見えていたのだ」。著者の「手鎖心中」と一九の「東海道中膝栗毛」を読んでみたくなった。

  • ばん さん

    時々「何を書いてるんだ(-_-;)」という部分もありましたが、おかげまいりなど「なるほど、そういうことだったのか」と思いながら読んでいました。江戸時代において、旅というものが特別で、旅人たちの心情もまた特別だったというのがよくわかりました。

  • sawa さん

    ★★★☆☆ 「東海道中膝栗毛」のもじりで書かれたエッセイ集。下ネタ、言葉、歴史、文化、様々な事について饒舌に語る語る。ぶわーっと話されて煙に巻かれてしまう感じ。山藤章二の挿絵が最高。(図)

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人物・団体紹介

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井上ひさし

1934(昭和9)年11月16日‐2010(平成22)年4月9日、享年75。山形県出身。1972年『手鎖心中』で第67回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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