フランス女性はなぜ結婚しないで子どもを産むのか

井上たか子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326653782
ISBN 10 : 4326653787
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
218p;20

内容詳細

先進国の中でも高い出生率を誇るフランスは、離婚率や結婚せずに子どもを産む割合「婚外子率」の高い国でもある。人口学、憲法、ジェンダー等の専門家が、日仏の家族観、結婚制度、国の支援をわかりやすく比較。フランスの事例を通して日本の結婚、出産、子育ての現状と打開策を考える。

目次 : 第1章 社説「日本の『結婚』は今のままでいいのか」の狙いと反響/ 第2章 日仏両国におけるカップル形成・出生行動とその関連要因/ 第3章 日本法における婚姻規範の強さと現実との乖離―自由への求めとその課題/ 第4章 フランスの法と社会におけるカップルと親子/ 第5章 フランスの家族政策と女性―「一家の稼ぎ手モデル」を前提としない家族政策とは?/ 第6章 フランスのひとり親家庭について/ 全体討論

【著者紹介】
井上たか子 : 獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • onaka さん

    フランスでは、同棲以上結婚未満のカップルを法的に認める仕組みがあって、50%を超える婚外子率の高さはこれに起因する。また、婚姻関係がなくなっても、親子関係はそのままで法的な保障はある。とか、婚外子の相続について日本のような差別規定がない。とか、シングルマザーを支援する制度が手厚いとかとか。制度と出生率の高さとの相関は必ずしも明快ではないが、近代的な家族形態が崩壊してしまっていることを前提とした制度設計の議論をしないと、日本の少子化問題は解決しないんじゃないかな。育児休暇とか保育園とかの問題じゃなく。

  • たろーたん さん

    ラストの上野千鶴子の批評が秀逸だった。近代家族史研究の中で、近代家族を支える規範とは愛と性と生殖が結婚制度の中で統合するという三位一体規範でロマンチックラブイデオロギーと呼ばれる。愛し合った男女が結婚して、セックスして子供を産む。ただ、この順番に前後があっても構わず、最終的には愛と性と生殖が結婚のもとに三位一体で一致すればOKというもの。この伝統と言う名の非合理要因が阻害しているから子供が生まれないとしているのは第一章の小林氏だったが、まずこれを批判する。(続)

  • kozawa さん

    結局書名のテーマについてそんなに明確な答えを出しているわけではない。確かにフランスが制度等によって出生率を伸ばした面があるであろうことは言っているが、どの政策がかについて簡単に答えを出している訳でもなければ、他国に応用すれば同じようになるかもそうそう軽々しく断言もしていない。出生数と高い相関のある層はどういう層かのデータ紹介やらフランスの子育て制度(必ずしもすべてフランスの方がバラ色という訳でもないが、まぁ日本よりフランスの方がましであるというスタンスだわね)等の紹介など。面白く読んだ。

  • 田中峰和 さん

    データで紹介されるので、ショックを受けるが日本政府がいくらあがいても、出生率が2%を超えることはないと思う。フランスのように婚外子を50%以上産ませるなんて、不可能。シングルマザーの貧困率が高いのは常識だし、離婚の前に未婚で苦労しようとする女性は少ないだろう。そのうえ、シングルマザーが増えれば再分配の財源はどうするのか。高齢者を養うだけで大変なのに、今の日本に母子家庭の面倒までみられない。大統領のファーストレディーが事実婚のパートナーという国とは事情が違うのだから、無理にフランスの真似をする必要はない。

  • 柏崎玲央奈 さん

    フランスでの出生率の上昇は気になっていたのでとても勉強になった。2011年11月に東京日仏会館で開催された日仏講座が出発点。6人の論客がそれぞれの視点からフランスの現状について語る。国に歴史あり。日本は日本で独自の方法を考えていかなければならないのだなあとしみじみ思った。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品