健康という病 幻冬舎新書

五木寛之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344984806
ISBN 10 : 4344984803
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
204p;18

内容詳細

健康という病が、いま日本列島を覆っている。メディアに溢れる健康情報は、それぞれ科学的根拠や統計、資料などの専門話を駆使して、いかにも説得力のある気配をもたらしているが問題は、それらがしばしば正反対の意見を主張することだ。そして私たちはついなるほどと納得し、きのうは東、きょうは西と流されてしまう。健康への過剰な不安から右往左往するこの暮らしぶりは、一種の病気と言えまいか―。正しい情報を見つけ出すヘルスリテラシーのすすめから、養生の作法、医療との付き合い方まで、健康ストレスがみるみる解消する新・健康論。

目次 : 「健康でありたい病」の私たち(日本列島を覆う「健康という病」/ 風呂にもおちおち入れない ほか)/ 健康情報とどうつき合うか(どの記事も充実していておそろしい/ 医学は進歩し、専門家の意見は分かれる ほか)/ 養生するか、病院頼みか(ついに軍門にくだるか/ 左脚の痛みとの格闘 ほか)/ 「身体語」を聴くということ(養生は「身体語」をマスターすることから/ 片頭痛を治めようとした話 ほか)/ 健康寿命と老いについて(年寄り笑うな、あしたの自分/ 元気で長生き、が叶う人は少い ほか)

【著者紹介】
五木寛之 : 1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞を受賞。『親鸞』(10年刊)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yomineko@猫と共に生きる さん

    とてもお元気で健康なイメージの五木寛之さんですが、様々な不調に悩まされておられると知って驚きました。でも70年も病院に行かず、何とかやって来られたとか。世の中には健康に関する情報が蔓延して、「健康という病」に罹っていると仰る。その通りです!何をやっても長寿の方がおられると思えば、健康に気を使っている人が短命だったり、個人個人で差があるのは当たり前!この本ではないですが、五木先生と言えば髪がフサフサなのですが、何と3ケ月に一度位しか洗髪しないそうで、臭いもないらしくて、それは凄い!と思います。

  • ばりぼー さん

    私は自由業者のルーズさから、戦後七十四年、歯科は別として、病院と全く無縁の暮らしをしてきた。人間は生まれた瞬間から老いていくものである。老化とは劣化であり、酸化であって、要するに錆びていくのだ。今でも私は健康という言葉に疑いを持っている。表面的には健康でも、すでに年を重ねていく人間は常に病んでいる。完全な健康などありえない。ならば病院などあてにせず、自分の体は自分で治す。いや、治す(なおす)のではなく治める(おさめる)。一人一人個性があるのだから、画一的な健康法など人間に対しては無意味だということだ。

  • 黒猫 さん

    五木寛之さんの本は久しぶり。日々に溢れかえる健康に関する情報。私たちはその健康情報に流され、溺れているのではないか?玉ねぎが良い、リンゴが良い、ココアが良い、あれは良くてこれは良くない。なぜ?テレビでやってたから。新聞に載ってたから。昔と違い、メディアすら疑われていると指摘する本が多数出版されているのに、「健康」という神輿を担いだ情報に私たちは囚われてしまう。病んでいない人などいない、生きることは老いていくこと。最後には死があること。逃れられない。著者の死生観が良い感じに読者を癒す。

  • チャー さん

    様々なメディアなで日々健康情報が溢れているが、本書はそれらを気にしすぎることを病として著者の考えを綴っている。百人百様で合う合わないが必ずある。健康が産業と結びつきすぎている。規則正しければ健康なのか?など、考えさせられることが多い。健康法には全く逆の説が常に存在するという点は確かにと納得。著者が自身の体の声を聞き、偏頭痛を治めたというエピソードはなるほどと思う。人生100年と言われる今日この頃、新しい老いと死生観が求められるのではないかという主張は、時代と社会の変化に動的に応える姿勢の大切さを感じた。

  • スリーピージーン さん

    歯科以外に何十年も医者にかかったことがないとは、戦争を体験したひとは強いなと思う。たしかにあふれる健康情報の読み方は考えるべきだ。メディア上には、いろんなことを言ういろんな医者の意見があふれていて右往左往してしまう。求めるべきは正確な情報と自分の身体の声なのだ。「治す」というより「治める」とはうまい言い方だとおもった。「健康のためなら死んでもいい」という冗談があるが、あまりに神経質になるとQOLが下がってしまって本末転倒だと落ち着いて考えればわかる。

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五木寛之

1932(昭和7)年9月福岡県生まれ。幼少期を朝鮮半島で過ごし47年平壌より引き揚げ。52年早稲田大学入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライター等を経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で第六回小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で第五十六回直木賞、76年『青春の門』筑豊編ほかで第十回吉川

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