新古今和歌集 上 角川ソフィア文庫

久保田淳著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044001025
ISBN 10 : 4044001022
フォーマット
出版社
発行年月
2007年03月
日本
追加情報
:
15cm,488p

内容詳細

勅撰集の中でも、最も優美で繊細な歌集『新古今和歌集』。人口に膾炙した歌も「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行法師」をはじめ、多数収録されています。「春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空 藤原定家」のような妖艶な名歌、また難解と思われる歌もありますが、いずれも秀抜な着想とことばの優美な流れは我々を魅了してやみません。上巻には、古典和歌の王道、四季の歌を中心に哀傷歌・羇旅歌など約千首を収載。

目次 : 真名序/ 仮名序/ 巻第一 春歌上/ 巻第二 春歌下/ 巻第三 夏歌/ 巻第四 秋歌上/ 巻第五 秋歌下/ 巻第六 冬歌/ 巻第七 賀歌/ 巻第八 哀傷歌/ 巻第九 離別歌/ 巻第十 羇旅歌

【著者紹介】
久保田淳著 : 1933年東京生まれ。東京大学卒業、同大学院博士課程修了。文学博士。東京大学名誉教授。専門は中世文学・日本文学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おおた さん

    常識なのかもしれないけど、季節の花や月、風のような森羅万象を順番に配置。単に春夏秋冬だけでなく、春の中でも梅から桜を待つ気持ち、咲いたと思ったらすぐに散るはかなさ、さらに時鳥や五月雨に続く新緑へと季節の移り変わりが読み取れる仕組みになっているのに驚き、感銘を受けました。徹底した季節感のグラデーションは選者から後鳥羽上皇に繋がれた綿密な配慮の所以と思われます。後半は哀傷・離別・羇旅とネガティブさと無常の哀しみが歌われ、静かに下巻へと続く。

  • 双海(ふたみ) さん

    新古今和歌集の優美で幽玄な世界を珠玉の文庫で。新古今集、拾い読みしただけなのに久々でくらくらした笑 式子内親王の御歌に深い共感をおぼえる。古今集みたいに何度も読みたいと思う。

  • chisarunn さん

    例によって必要なところを拾い読み。でもいつ読んでもいいなあ。マンガもそうだけどこういう歌集とか詩集も、たとえば片づけようとして手に取ったら読み始めて…というパターンで結局片づかないハメになる。要注意。

  • 内藤銀ねず さん

    全歌の注釈が掲載され、作者と歌枕索引が巻末にあって、さらには訳注解説が碩学・久保田淳! こんな至れり尽くせりな内容なのに文庫本という、贅沢極まりない本。これがこの世にあると知った時の喜びといったら。とにかく永久保存版。ただし小宇宙ともいうべき新古今集の内容をこんなにコンパクトに収めきるのは無茶なので(折口信夫は新古今歌の現代語訳を「鳥の羽根を毟ったようなもの」と言ったそうですが、至極名言です)、知識として読む以上に味わいたい方にはこの二冊じゃ足りないですよ、と申し上げたい。下巻につづく。

  • chisarunn さん

    読友さんの今朝のつぶに、亡くなった娘さんの名を命名権を得た新種の薔薇につけた、と言う薔薇の画像があった。これと似た和歌がちょうど読んでいた新古今にあったなー、と思い出した。「あらざらむのち偲べとや袖の香を 花橘にとどめおきけむ」祝部成仲。知らない人だ。だが、亡くなった子を思って、あの子は自分が死んでも思い出して欲しくてその袖の香りを橘の香りとして残していったのだろうか、という悲嘆。残された親は名前でもいい、香りでもいい。かの子供を偲ぶよすがとなればいいのだ。ただそれだけなのだ。

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久保田淳著

1933年東京都生まれ。現在東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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