北斎娘・応為栄女集

久保田一洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904706114
ISBN 10 : 4904706110
フォーマット
出版社
発行年月
2015年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
148p;26

内容詳細

稀代の浮世絵師葛飾北斎娘にして女浮世絵師葛飾応為。近年彼女が残した色彩感覚や濃淡陰影に特色がある浮世絵が注目を集めている。その作風は妖艶にして繊細、怜悧にして大胆で見るものを魅了してやまない。現在確認できる作品数は多くないが、本書では可能な限り作品を集める。その上で遺された史資料を駆使・検証し、応為の画業・生涯を探る。また、父北斎晩年には応為は父に寄り添い父子合作の可能性が指摘されている。本書は初紹介作品・特別掲載作品も含め、各作品の来歴を抑えると共に、父子の作風の類似点・相違点に注目し、新たな研究視点を提示する。

【著者紹介】
久保田一洋 : 1964年生。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、学習院大学大学院修士課程修了。台東区生涯学習北斎研究会研究顧問。定山渓ホテル浮世絵美術館開設委員会学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 出世八五郎 さん

    葛飾応為。応為は号(画号)。栄女は名。出戻り。P126:「北斎および阿栄の懶惰にして不潔なること」この上ない。北斎は酒も煙草も飲まなかったが、応為は酒も煙草も嗜んだ。・・・・・・「其の面貌甚だ醜く」、顎が出て「すこぶる異相」、北斎は常に「アゴ、アゴ」と呼んだ。北斎も応為を「顎の四角ナ女」と書き、実際四角い顔だったようである。・・・・・・“吉原格子先之図”で彼女の存在を知った。本書には掲載作品は少なく、また美人画(?)が多い。また肉筆画が殆どと思われる。文章は専門的。

  • tama さん

    図書館本 ライデン博物館の北斎画からその娘を思い出したので。この人の吉原格子先図を赤瀬川さんの日本美術探検隊2で見て仰天したことで知った絵師。今回のこの本は「娘の作か北斎の作か」が解説の中心だが、中にお栄さんの顔を表現した父北斎の言葉があり「四角い顔で顎は出ている」そして似顔絵。それと漁師図のキセル咥えてノンビリせいせいした顔してるおっさん漁師が、出戻ったお栄さんにピッタリ合うのに今回も仰天。ドラマ「眩」でお栄を演った宮崎あおいは顔かたちが似てるから抜擢されたのは間違いないのだ!!

  • makoto018 さん

    北斎の娘・お栄こと、絵師・葛飾応為の研究書。1章から3章では、落款ごとに応為の作品が解説されている。特に3章の浮世絵探偵となっており、私のような門外漢でも面白い。無落款や北斎落款である作品から応為作と思われる作品を探る。これまでの歴史書や1、2章に出てくる応為作品の特徴などから特定する様子がスリリング。さらに、4章では、晩年の北斎作品について、構図や当時の状況から、応為による代作を提示する。5章の資料篇を挟み、6章では、残された書から応為の性格や年表を推定。朝井まかて「眩」などで応為に興味を持った方向け。

  • 下町ロコモーティブ さん

    *今回、「眩」を読み終えた後、参考文献にあった「北斎娘応為栄女集」を図書館で探し見つける事が出来ました。作品各章タイトルに使われた北斎父子に依る浮世絵を詳しく解説付きで目にする事が出来、嬉しくなりました。作品最後の章、”吉原格子先之図”で紹介されていた、絵の中の三人の人物が持つ三つの提灯に入れられた隠し落款、”應”、”爲”、”栄”、もアップで確認出来ました。応為は世界に誇れる絵師だと思いますし、その様な人物を題材にした作品を発表されるまかてさんのスケールの大きさを感じます。

  • みそさざえ さん

    「眩」を読んで初めて知った北斎の娘応為。もう少し知りたいと思い図書館で借りてみた。各作品ごとに解説があり、また小説の登場人物の作品紹介もあり興味深い。それにしてもこの時代の作品があっという間に欧米に持ち出されていったのは、日本にとっては残念なこと。それによって守られた芸術もあろうが。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品