樹液そして果実

丸谷才一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087714081
ISBN 10 : 408771408X
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
432

内容詳細

最新の研究成果を踏まえた刺激的なジョイス論から『源氏物語』、日本の近代小説まで。時代と国境を超えた、高級でスリリングな思考の軌跡がここに。25年ぶり、待望の本格的文藝評論集。

【著者紹介】
丸谷才一 : 1925年、山形県鶴岡生れ。1967年『笹まくら』で河出文化賞、68年「年の残り」で芥川賞、72年『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞、74年『後鳥羽院』で読売文学賞、85年『忠臣蔵とは何か』で野間文芸賞、88年「樹影譚」で川端康成文学賞、91年『横しぐれ』の英訳でイギリスのインディペンデント外国小説賞特別賞、99年『新々百人一首』で大佛次郎賞、2001年“多ジャンルにわたる知的にして旺盛な文筆活動”により菊池寛賞、03年『輝く日の宮』で泉鏡花文学賞と朝日賞、10年、ジェイムズ・ジョイス『若い藝術家の肖像』の翻訳で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 風に吹かれて さん

    2011年刊。ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』の解説「空を飛ぶのは血筋のせいさ」を読んで面白かったらジョイスの小説を読まないわけにはいかないだろう。A Portrait of the Artist as a Young Manという題におけるaやtheやas の意味、銀メッキを施した鏡がヴェネツィアで大量に作られるようになったことも影響して絵画の世界で「肖像」画が始まり文学に影響したことといった蘊蓄など、ジョイスの肖像を読む準備は万端である。実際に読むのは暫らく先だろうけど………。➡

  • Jiny さん

    とても難解な文藝評論なのだけど、何となく分かった気にさせてくれる文章である。読み終わってみると、ほとんど内容を記憶していないという残念な頭脳しか持ち合わせていない。。だけど、そんな読書が嫌いではない。

  • ki_se_ki さん

    ジョイス、日本中古から始まって、ワクワクの論考が次々と展開される。そして、近代に至って、吉行淳之介「暗室」を論じた稿から、次の引用ー。「人はよく吉行淳之介の作品に濛々とたちこめる死と虚無の匂ひについて言ふ。もちろんそれは正しい。しかし、たとへば孤独の深さを味はひつくすためには社交の達人であることが必要なやうに、死と虚無をよく知るならば生きることへの意志を持つてしまふだらう。」もう、脱帽!

  • piece land さん

    日本文学の章がが面白かった。小説はこんなふうに深く読むのかと。 私は読んだ作品を半分も味わっていないと感じた。

  • 冬薔薇 さん

    ジョイスは読んでないので後回し。「むらさきの色こき時」・もののあわれ・ のものとは掟、理法、人間の力でどうにもならないもの、「だってそうなんだもの」「ものの道理」きびしい現実、運命、定めを前にしての哀愁と、わかった気にさせてくれる。「源氏物語」が海外で広まったのは女王の国イギリスが入口だとか。6000年ぶりに母権から父権を経て今また母権制国家へ回帰したことも。日本語のルーツはタミル語とオーストロネシア語が結びついたもの、タミル語は弥生時代、水田、金属、機織り、神、妻問婚、三十一文字などセットで伝来した。

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人物・団体紹介

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丸谷才一

1925年、山形県鶴岡市生まれ。東京大学文学部英文科卒業。小説、評論、翻訳、エッセイと幅広い文筆活動を展開。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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