西遊記 7 岩波文庫

中野美代子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003202074
ISBN 10 : 4003202074
フォーマット
出版社
発行年月
1993年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
呉承恩 ,  
追加情報
:
15cm,460p

内容詳細

火焔山の炎を収め、祭賽国を乱す妖怪を捕えた一行の行く手を、次にさえぎるは荊棘嶺。八戒はおおまぐわを振りまわし、悟空とともに茨をかきわけ、夜を日に継いで師匠を導く。またも日が暮れかかる頃、馬から降りた三蔵を、一陣の妖風がさらう。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    三蔵法師、さすが。箒で階段をはらったり、老仙人と酒を呑みながら吟じあったり…と思いきや、まだまだですねぇ。いざとなれば悟空だのみばっかりじゃない。それをいつも怒らず、お師匠さまのためにひたすら働く悟空は、もはややんちゃな観音さまにわたしの中で昇格している。力及ばずもなかなかしっかりしている沙悟浄に比べ、もう八戒はいらないんではないかしら。ちいとばかり強いとはいえ、大喰らいで、そそっかしくて、乱暴者。悟空も大変ね…。

  • セウテス さん

    牛魔王との変化合戦を制した悟空は火焔山の火を消し、西へと旅を再開する。今回も九頭虫や黄眉大王にうわばみと、妖魔との戦いは続きます。しかし今回は、猪八戒ならではの活躍が描かれたり、木仙庵での松、竹、檜、柏の仙人と三蔵が繰り広げる詩歌合戦が風情に描かれたりと、いつもと違う趣向が何とも良い。この技巧を凝らした詩には流石に三蔵法師、徳ある高僧は伊達ではないと見直す事となった。問題は旅の目的が在るとはいえ、敵意の無い木々の精たちまでもを、倒しまくる必要が在るのか。どうにも納得が行かない、複雑な想いの物語となった。

  • NAO さん

    この巻の見どころは、何といっても月光したたる仙境で三人の老人と三蔵が詩を吟じる64回。しりとり形式で詩を作ったり、脚韻の字をそのまま使って別の詩を作ったり。この作品にしては風雅な話だが、そうかと思えば、国王の病を治すため医者に化けた悟空のお茶目ぶりや、薬として悟空が丸薬に加えた物の卑俗さは、文句なしで面白い。こういう話を読んで、庶民たちは王侯貴族に対する日頃のうっぷん晴らしをしていたのだろう。旅慣れてきた悟空が、三蔵や八戒だけでなく天の諸神までいいように扱っているが、さすがに嫌味な感じがなくなってきた。

  • mii22. さん

    (第六十一回から第七十回)相変わらず取経の旅は困難続き。「お師匠さまよ!あなたというお人は、いったい前世のどの世において因果の種子をまいたんですか。今生に行くさきざきで化けものにぶつかるなんて。まったく、こんな苦しみにはおわりがないですよ。」本当だね悟空。これじゃまるで妖魔退治の旅だね。とはいえ妖魔と聞けば進んで退治を申し出てるやん。今回は八戒もそこそこ活躍していたし、木仙庵で四人の老人と詩を吟じあう三蔵には、さすがは修行を積んだお坊さんと見直したりもしたけど、やっぱり悟空の活躍が光っていたね。

  • ビイーン さん

    封神演義でお馴染み哪吒太子の登場で芭蕉扇をめぐる牛魔王との戦いがついに決着がついた。その後に登場した小雷音寺の魔王は今までで最強。悟空もお手上げで相当苦戦するけれども、この手の強い妖怪の正体は決まって偉い神様に仕えた過去をもつ。三蔵と八戒が常にトラブルメーカーで、それに巻込まれる悟空も苦労が絶えないよね。悟空さん、ホントお疲れ様。また7巻からは巻末の解説も並行して読んでみる。読了時間がかかるけれども、陰陽五行や易学、仏教、道教など東洋思想の概念が多岐に取入れられていることが分かって面白い。

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