怖い絵 泣く女篇 角川文庫

中野京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043940028
ISBN 10 : 4043940025
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
追加情報
:
15cm,253p

内容詳細

散る直前の匂いたつ美しさ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」―彼女を死に追いやった陰謀とは?フェルメールの知られざる宗教作品、「エマオの晩餐」―世界の美術市場を震撼させた事件とは?近親結婚くり返しの果て、「カルロス二世」―スペイン・ハプスブルク家断絶の過程は?憎悪、残酷、嫉妬、絶望、狂気、妄想…。名画に秘められた人間心理の深淵を鋭く読み解く22の物語。書き下ろしを加えてついに文庫化。

目次 : ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』/ ミレー『晩鐘』/ カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』/ ベラスケス『ラス・メニーナス』/ エッシャー『相対性』/ ジェラール『レカミエ夫人の肖像』/ ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』/ ヴェロッキオ『キリストの洗礼』/ ビアズリー『サロメ』/ ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』〔ほか〕

【著者紹介】
中野京子 : 早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    ドラローシュ「レディジェーングレイの処刑」ミレー「晩鐘」カレーニョデミランダ「カルロス二世」ベラスケス「ラス・メニーナス」エッシャー「相対性」ジェラール「レカミエ夫人の肖像」ブリューゲル「ベツレヘムの嬰児虐殺」ヴェロッキオ「キリストの洗礼」ビアズリー「サロメ」ボッティチェリ「ホロフェルネスの遺体発見」ブレイク「巨大なレッドドラゴンと日をまとう女」フォンテーヌブロー派「ガブリエルデストレとその妹」ルーベンス「パリスの審判」ドレイパー「オデュッセウスとセイレーン」カルパッチョ「聖ゲオルギウスと竜」解説小池昌代

  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房 さん

    絵画に秘められた画家の企みを読み解くのは、内的世界へのミステリーツアーのようだね。作品が描かれた背景、その時に画家が置かれた状況を丹念に調べ上げ、作品に向き合う。描かれたものと描かれなかったものを検証し、想像力も駆使して絵の中の“怖さ”をあぶり出す。『怖い絵』シリーズ第2弾のテーマは【泣く女】。二人の父親に殺された王女ジェーン・グレイ、死化粧を施して微笑む美女、隠ぺいされた幼児虐殺、魔性の象徴となった処女、究極にデフォルメされた泣き顔……。ブレイク『レッド・ドラゴン』とベックリン『死の島』にゾクゾクした。

  • りゅう☆ さん

    1枚の絵が繰り広げる物語が壮大で興味深いものばかりなのに、掲載されてる絵が小さすぎて見にくいのが残念。あまり絵に興味はないのに、どんどん膨らんでいく妄想に実際の絵が見たくなる。何かと処刑、惨殺される中世ヨーロッパ時代は恐いね。ビアズリー『サロメ』に関心が湧いてワイルド作を読みたい本に登録。ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』はグロくて、『ガブリエル・デステレとその妹』を見た瞬間、思わず驚いて目が点。しかしピカソってどんだけ女性関係が派手なのよ…(^^;)その中で生まれた傑作が『泣く女』なんだけどね。

  • bunmei さん

    上野で開かれている『怖い絵展』行きたいけど、地方に住んでると、なかなか難しいかな。ここに紹介されている23点。見るからに断末魔の叫びが聞こえてきそうな、処刑の場面、サロメの挿絵、斬首された遺体などグロテスクな恐怖を煽る作品から、一見、何事もない肖像画や家族を描いたものまで様々。しかし、その作品の背景には、貧富の差から生じる強欲と悲哀、異教徒の争い、国家統制の為の厳粛な規制のような、当時の歪んだ社会が大きく影響されていることが分かります。西洋史を理解してると、もっと面白く鑑賞できるのでしょうね。

  • つーこ さん

    このシリーズを読んでいると、世界史にどんどん興味が湧いてきます。難しい聖書も複雑なハプスブルグ家も多すぎるギリシャ神話も、彼女の本によってずいぶん知ることができました。今回の泣く女編で印象に残ったのは『カルロスU世』とブリュールの『ベツレヘムの嬰児虐殺』。どっちも“泣く女”ではないんだけど、こんな不気味な絵、当分忘れることができなさそうです。

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人物・団体紹介

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中野京子

北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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