天啓の殺意 創元推理文庫

中町信

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488449025
ISBN 10 : 4488449026
フォーマット
出版社
発行年月
2005年04月
日本
追加情報
:
15cm,349p

内容詳細

柳生照彦から持ち込まれた犯人当てリレー小説―柳生の問題編に対し、タレント作家の尾道由起子に解決編を書いてもらい、その後に自分の解決編を載せる。要するに作家同士の知恵比べをしよう―という企画は順調に進行するかに見えたが…。問題編を渡したまま、柳生は逗留先から姿を消し、しかもその小説は半年前の実在事件を赤裸々に綴ったものだった。全面改稿決定版。

【著者紹介】
中町信 : 1935年1月6日、群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら、67年から雑誌に作品を発表。第17回江戸川乱歩賞の最終候補に残ったのが、初長編の『模倣の殺意』である。以降、叙述トリックを得意とし現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nobby さん

    これはまた隠れた名作。まず中町作品の特徴か非常に読みやすい。過去の作家から売れっ子作家へのリレー小説という展開には惹かれるものの、序盤に描かれる事件は正直退屈。しかし中盤からの様々な追及に引き込まれると、最後にとんでもない仕掛けが明かされる!一捻りならぬ何回捻り(笑)そのプロットやお見事としか言いようがない。何となく気になってた事柄もきれいに伏線回収されている。ご自身によるあとがきのエピソードも感動ですね。

  • セウテス さん

    〔再読〕「散歩する死者」が新装されました。「模倣の殺意」とこの作品の二冊は、叙述作品という形を定着させた意味ある作品です。幾つかの解釈が在ると思いますが、叙述トリックとは本当はAの状態であるものを、文章や表現の仕方に仕掛けをして、Bの状態で在ると読者に錯覚を起こさせるトリックと考えます。クリスティが好んで使用していますが、あくまで作品の中の一部分に使われるトリックでした。中町信氏の作品は、トリックというより作品全体のプロットの巧みさで、叙述作品に仕上がっています。終盤に誰もが、騙されたと感じる作品です。

  • としるこ さん

    ★★★★編集者(主人公)の元に、とある作家の作品が渡される。その作品の内容は半年前に実際に起きた未解決殺人事件とまったく一緒の内容であった。なぜ、この作家はこんな小説を手掛けたのか?そしてその時をきっかけに殺人が起こる。犯人は一体誰なのか?…。この作品は少し内容が古典的でしたが、余分な文もなくスラスラ読めました。しかも話が二転三転して、真相が意外な展開で予想を裏切る裏切る。展開が読めない感じが面白かったです。思わずもう一回読み直しました。最後の真相の強引さの突っ込みどころはあるけど(笑)いい作品です。

  • 坂城 弥生 さん

    読み終わって、現実と小説の境界がわからなくなった。確かに思いもよらない真相でした。

  • かめりあうさぎ さん

    面白かったです。計算され尽くしたプロットが心地よい読後感をもたらしてくれます。犯人の目星は途中で付きましたが、これは犯人当てよりも、事件の大枠を知らされたときの驚きを楽しむミステリだと思いました。真相解明の場面は文庫化に際して大幅に加筆修正したらしく、分かりやすくて良かったです。謎解きとしては上級者向けの印象。じっくり考察したい人にお勧めです。個人的には、亡き奥様について書かれているあとがきに涙がポロリ。その先生ご自身も既に天に召されており残念ですが、遺してくれた作品を少しずつ読んでいきたいなと思います。

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人物・団体紹介

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中町信

1935年群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒業。66年に「闇の顔」で第1回双葉推理賞候補になる。『新人賞殺人事件』(後に『模倣の殺意』に改題)で単行本デビュー。叙述トリックを得意とし、『空白の殺意』『三幕の殺意』『天啓の殺意』などの著作がある。2009年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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