はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで 講談社現代新書

中村隆之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065122273
ISBN 10 : 4065122279
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
232p;18

内容詳細

よいお金儲けを促進し、悪いお金儲けを抑制する、それが経済学の本質だ!一冊で経済学の歴史がわかる決定版入門書!

目次 : 第1章 アダム・スミス―資本主義の道徳的条件/ 第2章 J.S.ミルとマーシャル―労働者階級への分配と成長/ 第3章 ケインズ―「金融」が資本主義を歪める/ 第4章 マルクス―「私有」を問い直す/ 第5章 ハイエク―「私有財産権」の絶対性/ 第6章 フリードマン―「市場主義」の扇動者/ 第7章 組織の経済学―現代の経済理論における株主の位置づけ

【著者紹介】
中村隆之 : 1973年神奈川県生まれ。京都大学経済学部卒業。同大学大学院博士後期課程修了。博士(経済学)。青山学院大学経済学部教授。専攻は経済学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 徒花 さん

    うーん、まあまあ。思ったよりも難しかった。もっと経済思想史の大まかな流れをザックリつかめる本かと思ったけれど、どちらかというと経済思想の流れをたどりながら「そもそも経済学とはなにか」という著者が立てた問に対する答えにたどり着くまでのプロセスを一緒になぞるような感じで、なかなか硬派で専門的。あと細かいところの言葉遣いが妙に難しい。現在の日本の会社制度の結論としては「一応の株主主権」などとあるが、わかるような感じもしつつ、よくわからなかった。まだまだ勉強不足なのか。

  • k5 さん

    「よいお金儲けを促進し、悪いお金儲けを抑制する」のが経済学だ、という帯の言葉にもあらわれている通り、ちょっと教条的で、その分読み口もクドくなってしまってますが、勉強になりました。とくに、高校の公民の時には、長すぎる主著の名前と「美人投票ゲーム」というキャッチーなフレーズのせいで中身がまるで分からなかった、ケインズの思想が魅力的に書かれています。最終章の会社論的な部分も良かったですが、この章は「思想史」か?まあ、徐々に経済学のお勉強もしていきたいと思います。

  • ころこ さん

    著者の思いが前面に出た経済思想観とそこに並べられた各経済思想家たち。前者には唐突で乱暴な議論が多く、そもそも途中で論点がずれていると思われるので同意できません。マルクスを読み替えて擁護したいのだろうなというのが伝わってきます。ところが、各章を独立して読むと、クセはあるもののそれぞれの経済思想家の仕事が簡潔にまとめられていて、個別に理解することができるように書かれている印象を持ちました。

  • skunk_c さん

    タイトル通り、経済学史ならぬ経済思想史で、経済哲学史と言っても良いかも。スミスからミル、マーシャルと繋いでケインズへの流れは、まさに先進資本主義国イギリスの社会状況の変化に経済学の泰斗がどのような価値観を持って望んだかを理解する手助けになる。そして少し戻ってマルクス。彼の私有財産制に対する批判的見方を現代的に評価する。所有と経営の分離の中、所有者たる株主は徐々に関わりを減らすべきとの主張。一方ハイエクとフリードマン、特に後者は俗な市場主義者とばっさり切り捨てる。経済学の人間臭い側面に光が当たる好書だ。

  • kk さん

    「良いお金儲け」と「悪いお金儲け」の相克の歩みとして経済思想の流れを解説。なんかナイーブなこと言ってやがんなとか思いつつ読み始めたのですが、読み終えたいま、大袈裟に言えば、軽く情緒的な感銘すら受けてしまいました。主要思想を闇雲に並べたてるのではなく、大きな流れのなかに「一本の線を通」そうとする著者の試みが、見事に結実していると感じました。それと、やはりこの先生ご自身がしっかりした思想をお持ちになってるってことなんでしょうね。220頁ほどの小さな新書に過ぎませんが、内容的にはとても大きな本だと思いました。

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