R帝国

中村文則

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120050008
ISBN 10 : 4120050009
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
追加情報
:
368p;20

内容詳細

国家を支配する”党”と、謎の組織「L」が存在するR帝国。戦争が始まり、やがて世界は思わぬ方向へと暴走していく―。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    中村文則は、全作品読んでいる作家です。新作の割にあまり注目されていないのは、「教団X」で挫折した人が多いからでしょうか?パラレルワールドにおける近未来小説、書き出しの「朝、目が覚めると戦争が始まっていた」から期待をして読んだのですが、先輩の芥川賞作家、村上龍になったかのようです。R帝国のRはやっぱり「right-wing(右翼)」の頭文字でしょうか? HP(ヒューマン・フォン)は、やはりHPだけにHP(ヒューレット・パッカード)製なのかなぁ(笑)著者お気に入りの『骨付き女肉パラダイス』に行ってみたいなぁ!

  • absinthe さん

    残念で残念で。『教団X』を絶賛した直後だっただけに落差まで大きかった。何かのプロパガンダでも読まされているような読後感。読む作家を誤ったかと確認までした。作家の政治スタンスが全部地の文で記述され、小説にした意味までわからない。人物に感情移入できず事件も他人事にしか見えない。外交上言わねばならなぬ発信もヘイトスピーチも同列扱いに批判するし、ネトウヨの歪んだ愛国心の描写もテンプレ通りで新しい切り口に見えない。ラストの書き込みはそれなりに迫るものがあったが、それも長台詞で一方的だ。読みどころもあるだけに残念。

  • ウッディ さん

    誰もがHP(ヒューマンフォン)を持つようになった近未来、R帝国は人の感情を巧妙に操作する全体主義の中で真実が葬り去られていた。AIが進化し、HPが友達や家族のような存在になるなど、あり得そうな未来を描く中村さんの想像力には感心するものの、彼の描く世界の不気味さと話があちこちに飛んでしまう物語の構成が自分に合わず、何度も断念しようと思った。機械に頼りすぎる現代社会への警鐘、独裁政権への風刺も、あまり心に響かず、イマイチでした。

  • ケンイチミズバ さん

    久しぶりに中村文則による頭痛が後を引いている。私達の今への警鐘。不都合な意見が歪められ多数意見にすりかわるプロセスをこれでもかと次々に叩きつけられた。知らないうちに私達は洗脳されていやしまいか。ネットのトップニュースを鵜呑みにし、考えることを放棄していやしまいか。強者に賛同しなくてはならないよう仕向けられる息苦しさを感じてる人も現実にいるだろう。政治は国は間違わないのか、国は本当に国民を守るか、民主主義は大丈夫なのか?もう取り返しのつかないところまで来ているような錯覚に陥ってしまった。今回、エロなし。

  • Emperor さん

    新月のようだ。これほどにも希望が見えないディストピアというのもなかなか無い。群衆も、ここまで完璧にコントロールされているならばかえって心地よいのではないだろうか。「“抵抗”とは、昔流行ったケーキの名前です」。この一行を読んだとき、ぼくの中で、『R』は『X』を超えた。

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人物・団体紹介

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中村文則

1977年愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。『掏摸』の英訳が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」で2012年の年間ベスト10小説に選ばれる。14年、米国のD

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