平安京の暮らしと行政 日本史リブレット

中村修也著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634541009
ISBN 10 : 4634541009
フォーマット
出版社
発行年月
2001年07月
日本
追加情報
:
21cm,103p

内容詳細

平安京は794年に造営されて以来、長きにわたって都として発展した。その平安京の世界に息づく京都の人々の生活の諸相を、『京職』という役所を軸にして見直し、平安時代の社会を描き出す。

【著者紹介】
中村修也著 : 1959年生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業。筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程中退。専攻、古代商業史・茶道史・観光文化史。現在、文教大学教育学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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平安京の行政を、京職(きょうしき)という...

投稿日:2021/04/25 (日)

平安京の行政を、京職(きょうしき)という行政職に焦点を当てて論じている。本書によれば、街路や側溝の清掃は行き届かず、橋の修復も容易ではなく、整然とした状態には維持されていなかったという。パンデミック以前には世界的に有名な観光地となっていた京都だが、都として造営され、栄華を誇っていた時代の都市環境は立派なものではなかったようだ。尚、ほとんどの固有名詞にはルビがふられており、興味深く読み通せた。20年前の一般読者向け小著だが、一読の価値があるように感じた。

iron3K さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • バジンガ さん

    源氏物語を読み、平安京の庶民生活への理解が深まりました。庶民と貴族の間にある、雅やかな世界と猥雑な生活のギャップが描かれており、この二つの階層間の関係性にもっと焦点を当てていればさらに興味深い内容になっていたでしょう。 平安時代の社会構造を色濃く反映したこの作品は、当時の生活を鮮やかに伝える貴重な資料です。

  • タムーチョ さん

    中々に興味深い。 平安時代の行政官や庶民にフォーカスした内容でした。 まさか行政官が掃除当番をしっかり考えて政務として実行していたとは。 何だか親近感が湧きます。 紀今守(きのいまもり)という人物、工夫してますね。 駄目だった時の対処法まで考えているとは。 この時代は源氏物語や清少納言、紫式部といった煌びやかなイメージがありますが、庶民の皆さんは汚物や汚水に悩まされることが多かったそうです。 この時代をもう少し詳しく知りたいと思いました。

  • ELW さん

    平氏政権のころは、大内裏を通り抜けることが可能だったことが説話から推測できるのに驚いた。内野通ねぇ。京職はたいへんだ。『日本の歴史 5 王朝の貴族』を読んでおいてよかった。

  • brink さん

    貴族たちと庶民との間に挟まる京職などという職、初めて知りました。しかもなんという大変さ…。上からも下からもつつかれる中間管理職っぷり。平安京自体も牛馬放し飼い、大通りにまで田畑が作られてたって、今まで抱いてたイメージが崩れていく…。興味深く読めました。

  • サク さん

    平安京でたくましく生きる人々大勢いるので、京職の人の仕事が大変そうだと思った。

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人物・団体紹介

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中村修也著

1959年和歌山県生まれ。文教大学教育学部教授。筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程単位取得修了。博士(文学)。京都市歴史資料館勤務を経て現職。古代史と茶の湯の歴史の両分野を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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